ごはんは量ではない。吸収されなければ意味はない。いわきFC「食」への取り組み

2018年09月27日

コラム

0927iwakifc04
【DNSパワーカフェの壁に書かれている言葉の数々】

育成年代の選手に食育は必須

 トレーニングに計算された栄養、そして8時間前後の睡眠を含めた十分な休養の3つがそろって、初めてトレーニングの効果が出てくる。こうした考え方に沿って、女子を含めたアカデミーの子どもたちの保護者、特に母親を対象とした講習会も実施している。

 アカデミーの子どもたちだけでは対処できないからであり、特に栄養は「食事ではなく食育、と考えてもらっています」と田中さんは続ける。

「体重は毎日記録していただいています。他にも睡眠時間や練習の前後に補食として何を食べたのか、主食、主菜、果物、乳製品のなかで一日において食べられなかった物は何だったか、というものも記録してもらっています。たとえば果物を食べられないことが多い、という子どもの保護者には『果汁100%のジュースでもいいので、練習前に飲ませていただけませんか』という話をしています。これはできました、これはできませんでしたとわかるものを作って、保護者や子どもたちと一緒に見るようにもしています。やはりお母さんが出してくれたものを食べている、という子どもがほとんどなので」

 ドームが展開する事業のひとつに、スポーツサプリメントブランド『DNS』の商品開発、製造、販売がある。入社2年目の田中さんは、昨年末まで所属したサプリメント事業部で得たノウハウもとに、いわきFCに対してスポーツサプリメントに関する正しい知識の教育や啓発も行っている。

 そして、サプリメントを摂取する対象はトップチームだけでなく、第一期生として今シーズンから17人が名前を連ねているU-18の高校1年生たちも含まれていく予定だ。

「最初からサプリメントで補うのではなく、中学生まではしっかりと食べられる体をまずは作ろう、という考えが『DNS』としてあります。サプリメントを取っているからご飯を減らそうね、というのは違うと教えています。食事があって、プラス、サプリメントがある。体が大きくなり、食事だけでは補えなくなって初めてサプリメントも取る。だからこそ『DNS』としては、サプリメントは高校生からという考え方をもっています」

 食事どきはいつも楽しい。毎日のようにボールを追い、夢をも追いかける仲間が一緒ならばなおさらだ。アカデミーへ夕食が提供される時間帯の「DNSパワーカフェ」には、気心のあった子どもたち同士が至るところに集まっては、同じく夕食を取っているトップチームの選手へ憧憬の視線も向けながら、未来への血肉になるご馳走を笑顔で頬張っている。

0927iwaki03


【fch連動企画】いわきFCの果てなき夢


 

>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカ公式Youtubeチャンネルはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら

 

カテゴリ別新着記事

お知らせ



school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク