攻撃的な姿勢を貫いたFCトリアネーロ町田がイタリア行きのチケットを獲得!/決勝レポート
2019年01月10日
MIZUNO U-10 フットボール日本大会取材・文・写真●高橋大地(ジュニサカ編集部)
FCトリアネーロ町田が優勝を飾る!
2018年12月26日(水)、アミノバイタルフィールド(東京都調布市)にて『MIZUNO U10フットボール日本大会』の決勝大会が行われた。
『MIZUNO U10フットボール日本大会』で優勝を飾ったチームは、2019年4月にイタリアで行われる『ユニバーサル・ユース・カップ(インターナショナル・トーナメント・アプアーネ)』に日本代表として招待される。2018年大会にはイタリアの名門クラブや、育成に定評のあるアタランタ、オランダのアヤックスなども参加している。
世界の強豪と対戦する権利が得られるイタリア行きのチケットをかけて決勝戦を戦ったのは、FCトリアネーロ町田(東京)とレコスユナイテッド(東京・神奈川)。両チームとも準決勝では、東京ヴェルディとYF奈良テソロと全国的にも名の通ったチームに対して大勝を飾っていることもあり決勝は好ゲームを予感させた。
試合は開始早々に動く。トリアネーロ町田2番・佐藤響稀くんが「狙っていた」と語るレコスユナイテッドのビルドアップにプレスをかけボールを奪取。GKとの1対1を冷静に制し、ゴールに流し込んだ。
先手を奪ったトリアネーロ町田は一気に仕掛ける。14番・田中翔真くんが左サイドを突破し、ゴール前で相手DFとGKを引きつけると冷静に横パスを選択。そこに走り込んだ佐藤くんが再びゴールネットを揺らし、2-0と突き放した。
開始早々に2点のリードを奪われてしまったレコスユナイテッドだが、少しずつ持ち味を発揮する。レコスユナイテッドの選手たちはポジショニングの質が高く、攻撃から守備、守備から攻撃への切り替えが非常に早い。2点のビハインドをひっくり返すべく、トリアネーロ町田ゴールに迫った。しかしゴールを奪うまでには至らず、トリアネーロ町田が2点のリードで試合を折り返す。
後半に入ると、トリアネーロ町田が息を吹き返す。後半7分、7番・工藤敦士くんが右サイドを突破。「自分でシュートを打つにはコースがなかったけど、キーパーがニア寄りだったからパスを出しました。ファーに打ってくれれば決めてくれると思いました」。右サイドを切り開いた工藤くんの期待に応えたのが16番・四日裕歩くん。しっかりとキーパーから遠いサイドにシュートを決めてトリアネーロ町田が待望の追加点をあげた。
結局、このゴールの後に2点を追加したトリアネーロ町田が5-0でレコスユナイテッドを下し、2019年4月にイタリアで行われる『ユニバーサル・ユース・カップ』の出場権を獲得した。
「前半の相手チームがいい攻撃をしている時間にしっかり耐えて失点せずにかえってきたのが大きかったです。ただハーフタイムにはこのまま踏ん張って優勝するのではなく、もう一度自分たちの流れを取り戻して攻撃的な姿勢を貫いて優勝しよう、と話しました。それに選手たちが応えてくれました」とトリアネーロ町田の若山聖祐監督は攻撃的な姿勢を貫き通した選手たちのメンタリティを称えた。
イタリアでは、世界的なビッグクラブの育成組織と対戦することになるトリアネーロ町田だが、どこまで自分たちの攻撃的な姿勢を貫くことができるのか。
とはいえU10年代はまだまだ育成の初期段階。若山監督は「優勝できたことはもちろんうれしいですが、ここはあくまで通過点であって、イタリアに行くだけで彼らが満足しないように、中学、高校、大学と上のカテゴリーでも通用する選手になることを彼らに意識させてやっています」と先を見据える。
トリアネーロ町田の選手たちには、イタリアで“自分たちにしか味わえない”貴重な体験を持ち帰って成長の糧にしてほしい。
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