日本で「人と同じことをやっていても選手は育たない」。それが興國の流儀

2019年02月01日

コラム

興国高校サッカー部

高3で引退させない監督の思惑

――でも他の指導者はそういう発想が持てないですよね。興國は高3には引退はなく、選手権予選が終わった後でも大学の練習が始まるまで、高3がクラブの練習を続けます。
 
 僕が大学の時は、天皇杯が11月末くらいにあったのかな? 天皇杯後に愛媛FCにいくことが決まり、2月くらいまで後輩に「ごめんな」って言いながら一緒に練習していました。後輩からすれば新チームで『やるぞ!』となった時に、上の代のキャプテンがきたら気を遣うじゃないですか。
 
 興國では最初のうちは次のステージでサッカーを続ける選手が数人だったので、『OBがきたぞ』という感覚でやらしてたんです。それが(年ごとに)参加人数が増えていくと、1月からトップチームの公式戦があることに変な雰囲気が流れ始めたんです。人数が増えすぎて、練習できへんなって。ひとりふたりならいい練習になるんですが、20人とかになると、きついよなとなって。
 
 でも当時の僕らには興國というブランドがないんです。遊んでなまった体で大学のサッカー部にいったら、一発目で絶対に線引きされるじゃないですか。そこで線引きされて、上か下かで下に入ってしまったら、強豪校ではなくブランド力のない興国の選手はなかなか上に上がっていけないと思ったんです。
 
 他が緩んでいる時にポジティブなインパクトを与えたら、「おもろいやん」ってなって、才能あるやつは絶対に上に上がっていけると思ったんです。勝負どころはここやって。(サッカーの)勉強をすると、やはり日本の育成は“空白の時間”があって、ここをJFA(日本サッカー協会)もなんとかせなあかんと考えているわけです。

 中学から興國にくることがきまっている選手も、8月の高円宮杯が終わってしまったら、その後、遊んで問題をおこすという可能性は十分あります。であれば、逆に早くなじませて、どんどん早く使いたい。だから(中学の時から)どんどん練習に来させています。大学でも入学前の2月3月が勝負だと思っています。色んな事がリンクして、結果的にそうさせたということです。

 もちろんオフは遊べといっています。2週間くらいしっかり休ませます。12月のヨーロッパ遠征の後で年末年始も。「夏休みに何してたかとかLINEで送ってこい」っていうと、海や川でアホなポーズとって送ってきよるんですよ。それで全員に「花がない! 男子校の男としか写ってへんのはいらんのじゃ!」っていうと反応なかったりとか(笑)。

 大好きな女の子がいても、ちゃんとサッカーができるやつしかプロにはなれないと思っています。そこで女の子だけにいってしまう選手は、遅かれ早かれチームに迷惑かける。ちゃんと彼女は彼女、遊びは遊び、でもほとんどがフットボール。ってできる人間でないと、地位と名声を手に入れた時には堕落しか待ってないという話はずっとしてます。「自主練せぇよ」とは言いますが、それでも自主練せずに彼女ってなって、それで結果が手に入らないのは本人の責任ですから。

――興國は休みが多いそうですね。

 去年までうちは大阪府の1部リーグに所属していました。大阪府のリーグ戦は自主運営なんです。夏の暑い時間をさけるためにキックオフは夜にして、土曜に試合。日曜はオフにしていました。選手はコンディションも含めて休みが絶対に必要ですからね。選手には無理をせず、積極的に休むようにいっています。

※次回は2019年2月8日(金)更新予定です。

 

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