成長期におとずれる「クラムジー」に対して保護者と指導者は何をすべきか?

2019年02月07日

メディカル&コンディショニング

不調に陥る理由とそのメカニズム

 人間の体は、反射的に動くこともありますが、ことスポーツにおいては脳が何かの指令を体に送り、その指令にしたがって体が動くことがほとんどです。
 
 クラムジーの正体は、この指令を送る脳が、ジュニアの急激な体の変化に付いていけてない状態と言われています。例えば、スポーツショップなどに売っている「足に巻く重り」をつけてサッカーをプレーしてみましょう。ほとんどの人は、思うように足を動かせなくなるはずです。普段よりも足が重いので、ボールを蹴るタイミングは掴みにくいでしょうし、いつものように速く走ることも難しいでしょう。
 
 クラムジーの現象は、まさにこの状態と言われています。
 
 個人差はあるものの、成長期のジュニアの体は、短期間でめまぐるしく変わっていきます。半年間で10㎝近く身長が伸びるケースもあるほどです。そして手足が伸びると、当然その分手足は重くなっていきます。しかし、ほとんどの場合、脳は鈍感でその変化を感じないため、手足が伸びて重くなる前の体を想定して、運動の指令を出してしまいます。
 
 これがクラムジーの本質だと言われています。
 
 クラムジーの難しいところは、こうしたシステムを頭で分かっていても、すぐには直せないところにあります。脳が気がついていない、勘違いしていることで起こる現象なので、脳が対応できるようになるのを待ってあげるしかないのが現状なのです。
 
 そしてこれはあくまで私の経験則ですが、クラムジーの現象は短くて約半年、長くて2年ほど続くケースが多いと感じています。さらにクラムジーの現象が軽い選手や重い選手など個人差が大きく、全く影響を感じさせない選手もいます。
 
 現実問題として、仮に2年間も重いクラムジーの状態が続いてしまうと、多くの子どもは心が先に折れてしまう(クラムジーという存在を知らなければなおさら)ので、これが個人的に大きな問題だと感じているところです。しかし、なぜここまで、クラムジーは期間や程度に個人差があるのでしょうか? そして、どうすればクラムジーを軽くすることができるのでしょうか?
 
 これについても確立された理論はありませんが、ここからは私自身が現場でとったデータや経験をもとにした考察をお伝えします。

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