「サッカーって抽象的に見えるけど実際はすごく具体的なスポーツ」。サッカーにおけるインテリジェンスと言語化の関係

2019年05月11日

育成/環境

松本山雅を率いてチームを二度J1に導いた反町康治。3月に『FOOTBALL INTELLIGENCE 相手を見てサッカーをする』(カンゼン)を上梓し、本質を追究した解説で耳目を集める岩政大樹。サッカーの言語化に腐心する両者が「インテンシティ」「インテリジェンス」をテーマに現場視点で語り合った。現代サッカーにおけるインテリジェンスとは何か?
 
『フットボール批評issue24』より一部転載

司会・構成●大枝令 写真●山田毅


 
反町①

「『ストーン』も『アンカー』も俺が初めて使った」
 
反町「岩政も戸田(和幸)にしてもそうだけど、サッカー中継とかで論理的にしゃべる人が増えてきたじゃない。それはすごくいいし間違ったことは言っていないんだよ。でもその半面『いやいやいや、それ言うのは簡単だけれどもさ…ギリギリのところでやってみ!?』って指差して言ってみたくなることもあるわけだよ(笑)。でもその現象や選手の背景とか、監督やチームでしかわからない部分はあるからね。だからと言って周りに何も言う権利がないわけじゃないし、好き勝手言うのが面白いんだけどさ。最近は言語化が進んでいてものすごく論理的に話されるから、見ている分にはいいのかもしれないけどね」
  
岩政「いや本当に、そうですね(笑)」
 
――監督の決断とはまた別の次元のところで、やっぱり言語化していく必要性はそれぞれ感じていらっしゃいますか?
 
反町「 戦術的な言語は必要だよ。サッカーって抽象的に見えるけど実際はすごく具体的なスポーツだから、確実なことを確実に出していくっていうことは必要。例えばスペイン語だとドリブルにしたって相手を剥がすドリブルと持ち運ぶドリブルは違うよとか、フットボール批評にも書いてあるわけでしょ? 私は自分でそういうことを全部言語化しているから、他のクラブでは通用しない言葉がうちのチーム内では流通しているよ。だいたい『ストーン』なんて言葉も、日本であまり使われていないときに俺が使い始めたら、今じゃテレビでも『今はストーン1枚ですね』とか言っているじゃない」
 
岩政「あ、そうなんですか!? 僕は当たり前のように使ってました(笑)」
  
反町「ストーンって言葉は俺らが言い始めたし、『アンカー』も俺が初めて使ったよ。そういう意味ではみんなが普段使っている言葉で俺が最初だっていうのは結構多いよ。あとは言葉だけじゃなくて、例えば試合前にサポーターのところに挨拶に行くでしょ? それを日本で最初にやったのは俺。ブラジルに行ったときに見て『これはいいぞ!』って思ってアルビレックス新潟で始めたんだ」
 

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