「見る力」を養う。まず“見えて”いなければ努力をしても意味がない【サッカー外から学ぶ】

2019年06月27日

育成/環境

成冨氏
【デッサンスクールを運営する成冨ミヲリさん】

実は努力の積み重ね? 絵をうまく描くためのトレーニングとは?
 
 絵のトレーニングと聞いてピンと来る人は少ないかもしれない。成冨さんの教室では、「ただ描くだけ」では絶対に得られない、「うまく描くためのコツ」を言語化、見える化したうえで生徒たちは筆を握る。

「絵のトレーニングと言えば『デッサン』を思い浮かべる人も多いでしょう。枚数を描くことは重要ですが、漠然と描いてもやっぱり上達はしないんですね。かといってコツを掴んだら本のタイトルじゃないですけど、『3日で』とか『1カ月で』とか一定の期間でインスタントに結果が出るものでもありません。基本を身につけるにはコツがいるし、コツを掴んでもトレーニングを積まなければうまく描ける回路はつながっていかないんです」
 
 5歳から12歳までの“ゴールデンエイジ”期間では、デモンストレーションを見せれば即座にできるようになる。YouTubeなどで一流のプレーをすぐに見られるいまの子どもたちはテクニック面の成長が早い。できなかったことがある日突然できるようになるという「成長曲線のデジタル化」はたしかに存在するので、すべてを否定するわけではないが、劇的な成長を遂げた子どもたちも「何もしなくてもいきなりうまくなる」わけではない。
 
 絵の世界でも、ネット上でイラストやマンガなどを描いていきなり成功する例が出てきているため、以前より「デッサン不要論」「才能があれば修練を積まなくても描ける」という風潮が高まっているという。

「8つの才能でお話ししましたけど、8つのうちのどれかがもともと高いレベルにあるということはありえますよね。それか本当にマンガかアニメの主人公クラスに天才的な人もいるのかもしれません。しかし、そんな超レアケースを当てはめても成長はありませんよね。特に教える立場からすると、『どういうトレーニングをすればうまく描けるようになるか』を考えるべきです」
 
 ヨーロッパのトップ選手はリフティングなんてできない。たしかにポジションによってはそれほどうまくない選手もいるかもしれないが、だからといってボールコントロールのトレーニングとしてのリフティングが必要ないわけではない。“根が真面目”な日本人はリフティングの回数自体がノルマになったり、目的にすり替わってしまうことがあるので戒める必要があるが、細かい基本技術を置き去りにして「サッカーは自由だから自由にプレーしてうまくなろう」というのは都合が良すぎる。

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