「あのパスミス」の原因は技術不足じゃない!? “サッカーの4大要素”を知る
2021年01月05日
戦術/スキルもし試合中でパスをミスしてしまったとする。その原因は、本当に技術力不足だけなのだろうか。本当のミスの原因がわからないと、いいトレーニングに結びつけることができない。ミスをした原因を分析するときに大事になってくるのが、「サッカーの4大要素」である。今回は1月19日に発売となる『ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング』から一部抜粋して、「サッカーの4大要素」について紹介する。
文●シュタルフ悠紀リヒャルト、写真●山本浩之
サッカーの4大要素(戦術・技術・体力・精神力)を個性に合わせて身につける
サッカーでは『戦術(タクティクス)』、『技術(テクニック)』、『体力(フィジカル)』、『精神力(メンタル)』の4つがパフォーマンスの基準になる。これが“サッカーの4大要素”で、キミが夢をかなえるために知ってもらいたいことなんだ。
よく「パフォーマンスが悪い」と言うことがあるよね。試合でうまく動けていないようなときに使われる言葉だけれど、どうしてうまく動けないのか原因を考えてみよう。
パスを出せばいいのかドリブルで抜けばいいのか判断ができなかったり、迷って時間がかかったりしてしまったときは一見『戦術』に原因があるように思える。息が上がってしまったり、すぐに疲れてしまったりすれば『体力』が足りないと考えるのが普通だ。パスの精度が悪かったり、シュートのコントロールがずれてしまったりすると『技術』が不足していると言われるだろう。
でも、本当にその通りなんだろうか? 実はそうではない可能性もあることを頭に入れておいてほしい。サッカーの一つひとつのプレーには、この4大要素のすべてが結びついて深い関係になっているんだ。
パスをミスしてしまったときのことを考えてみてもらいたい。キックが弱くて相手選手にカットされてしまったとする。パスの強さを加減できなかったとしたら、原因は『技術』にあるかもしれないし、パスの技術練習を反復することで改善が見込まれるかもしれない。でも、そのときに「ボールを奪われてしまったらどうしよう……」って不安な気持ちになっていたら『精神力』が弱いことなのかもしれない。疲れてしまって、力強いキックができなかったのであれば『体力』が影響していたことになるし、迷っているうちに相手選手に寄せられていたのだとしたら『戦術理解力』にも問題があるってことだ。
だからこそ、パスミスの原因を『技術』だと決めつけるのは良くないし、違う要素に原因がある場合はいくら技術トレーニングを積んでも大きな改善は見込めないということになる。残りの3つの要素も関係していないか分析して、原因となっている要素を中心にトレーニングすることが、高いクオリティを維持するサッカー選手には大切ということになるよね。
つづきは『ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング』からご覧ください。
【商品名】ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/1/19
【書籍紹介】
「自分で目標をたて、実行できるようになることは夢を叶えるための近道だ! 」
Q.自分で仕掛けるよりもパスを出すほうが好き
Q.小さい頃から外で遊ぶことが多かった
Q.試合のとき、ついボールを持ちすぎてしまう
Q.ボールを取られたら全力で取り返す
40の質問に答えて自分のタイプを導き出す!
自分のタイプを知り、目標を設定し、夢を叶えるために必要な練習を自分で考えることができるようになる。
自律心と想像力を養うサッカーノートです。
カテゴリ別新着記事
ニュース
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 『JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12』2017年度の参加メンバー768名を発表【変更あり】
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- 8年間でオスグッド患者ゼロ!! 子どもの心身のケアを徹底するT・フジタ枚方の取り組み
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 山口育成担当技術委員長に聞く! リーグ戦の推進は四種年代のサッカーをどう変えるか?
- 「もう外国から学ぶ時代ではない」川崎F・風間八宏監督が語る日本サッカー“真・技術論”
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 栄養も食事量も“バランス良く”/小学校1・2年生向けの一日の食事例
- ビルドアップを磨くトレーニングメニュー&オーガナイズ【スモールサイドゲーム】