足が速くなるには“どの時期”に“どんなトレーニング”をすればいい? プロへの道を切り開いたセルフトレーニングとは…

2021年10月18日

フィジカル/メディカル

サッカーをやる上で足が速いことは大きな武器になります。所属チームのトレーニングは変えることができないため、『フットボーラー独学術 生きる力を自ら養う技法』の著者である柴村直弥氏はジュニア年代の頃から試行錯誤を繰り返しながらセルフトレーニングを行い、プロへの道を切り開きました。今回は、身体の発達とトレーニングの効果について紹介します。

『フットボーラー独学術 生きる力を自ら養う技法』

文●柴村直弥 写真●佐藤博之


最も効果が高い時期はいつか見極める

 「勉強の習慣化」の項で「適切な努力をする必要もある」と書きましたが、紐解いて考えると例えば育成年代だと身体の発達に沿ったトレーニングをするとその効果は高くなります。

 現代では人間の運動生理学に基づき、各種トレーニングのより効果が高い時期がわかってきているので、個人差はあるもののそれに応じたトレーニングを行うとより効果が高くなることが見込めると思います。

 よく言われる「ゴールデンエイジ」と呼ばれる神経系の発達が完成に近づき、動きの巧みさを身に付けるのに最も適した時期は9〜12歳頃に訪れます。この時期は「即座の習得」を備えた時期で、身体の動きのコーディネーションやサッカーでいうところのボールを扱う技術などのトレーニングの効果が最も高い時期と言われています。

 その後、13〜15歳頃は男性ホルモンの分泌が著しくなり、速筋線維の発達が促される時期のため、短い距離のダッシュ系トレーニングなど瞬発力を高めるトレーニングの効果が高いと言われています。また、15〜18歳頃はいわゆる筋力トレーニングのようなパワー系やジャンプ系のトレーニングの効果が高い時期と言われています(女性は全体的に男性よりも少し早い時期になると言われています)。

 もちろん、個人差もありますがそのような人間の身体の発達を知っていた上で、自分でトレーニングを組み立てると、同じトレーニングであってもより効果が見込めると思います。

 中学校1年生(13歳)の時、学校でスポーツテストがあり、50メートル走が7秒4、垂直跳びが50センチでした。運動部の同級生の中では平均くらいの数字で、これではプロサッカー選手になれないと思った私は、学校から帰ると毎日近所の空き地でダッシュとジャンプをすることにしました。当時は今のようにインターネットやYouTubeなどでトレーニング方法を調べることができなかったため、自分なりにどうすれば能力が向上するのか考えた結果、シンプルに「ダッシュしてジャンプすればいい」という考えに落ち着き、ダッシュとジャンプをやることにしました。


全文は『フットボーラー独学術 生きる力を自ら養う技法』からご覧ください。


【商品名】『フットボーラー独学術 生きる力を自ら養う技法』
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/10/18

【書籍紹介】

著者の柴村直弥は小学生の頃から自ら学ぶことを習慣化し、プロサッカー選手への道を切り開いていった。

選手としてそこまで特徴があったわけではなかったにもかかわらず、UEFAヨーロッパリーグ、AFCアジアチャンピオンズリーグ出場を果たせたのは、語学などサッカースキル以外の「学ぶ技法を学ぶ術」を持っていたからだ。

本書ではサッカー業界の様々な仕組み、流れを紹介しながら、サッカー選手として、そして引退後、社会で生きていくための技法を公開する。


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