「ベルギーでは戦術的な動きを日本ほど教えない」。子どもたちの可能性を広げる、欧州の評価基準とは【インタビュー後編】

2021年11月12日

育成/環境
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STVVが伝えたい子どもたちの可能性

――今回、STVVは福島県・Jヴィレッジとの共同プロジェクトとして、U-14年代の選手を対象としたトライアウト「Jヴィレッジチャレンジ powered by シント=トロイデンVV」を開催します。このイベントにはどういった狙いがあるのでしょうか。

 たくさんの狙いがありますが、特に我々が伝えたいことは、 参加する子どもたちに、「世界にはいろいろな評価基準がある」ことを知ってほしいということです。日本サッカー界が積み上げてきたものや、国内で選手を評価する基準がある中で、世界にはそれと違う観点もあります。

 もちろん日本の評価基準にマッチしている選手もいますが、実は違った角度から見ると、高いポテンシャルを持っている選手がいるかもしれないですよね。ひょっとしたら日本よりも海外の方で高く評価される選手もいるでしょう。そういった新しい可能性を子どもたちに感じてもらいたいと思っています。

 U-14の選手を対象にしているのにも狙いがあります。例えば高校生になるU-16以上だと自分の所属チームの活動でいっぱいいっぱいなところもあるでしょうし、国内で重要な大会もあります。U-15だとちょうど受験期で忙しい選手が多いでしょう。

 そういう意味で、自分のチームで最高学年になる直前で11人制のサッカーもしっかりと体得しているU-14年代というのは、精神的にもフィジカル的にも成熟しつつあり、新しいことを知るタイミングとしてふさわしく、参加する下級生も牽引してくれるだろうと考えました。

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