躍進した地方クラブ勢。都会のクラブと対等に戦うために必要なこと/ジュニサカ取材日記⑤
2018年12月29日
コラム取材・文●小林健志 写真●ジュニサカ編集部
躍進した地方クラブの戦い
「JFA第42回全日本U-12サッカー選手権大会」も3日目を終え、いよいよ決勝を残すのみとなりました。決勝進出を決めたのは川崎フロンターレU-12(神奈川県)(以下、フロンターレ)と大阪市ジュネッスFC(大阪府2)(以下、ジュネッス)。2010年以降優勝チームは関東か関西のチームで、今大会もそうなることが確定しました。前回大会で北海道コンサドーレ札幌U-12(北海道)が準優勝していますが、地方チームにとっては、決勝の舞台に上がるだけでもかなり険しい道のりです。
しかし今大会は決勝進出こそなりませんでしたが、地方チームの躍進が光りました。ベスト8に進出した大山田SSS(三重県)や、旭丘FC(石川県)。さらにはソレッソ熊本U-12(熊本県)(以下、ソレッソ)とアビスパ福岡U-12(福岡県)(以下、アビスパ)はベスト4に進出し、それぞれ関東、関西の強豪相手に好勝負を演じました。

ソレッソ熊本はフロンターレ相手に木實快斗くんのゴールで先制しましたが、「相手を慌てさせるにはもう2~3点必要でしたね」と広川靖二監督が語った通り、風下に立った後半は特に劣勢となり、1-3と逆転負けを喫しました。それでも「怖がらずにトライしてよそ行きのサッカーをしなかった」と広川監督は準決勝の戦いを評価しました。
その要因については「選手自身は全国大会は初めてですが、チームとしては7回目の出場ですので、浮き足だったり舞い上がったりすることはもうありません」。全国大会となると、意気込みすぎてしまう指導者もいるなか、まずは指導者自身が落ち着き、子どもたちに冷静にトライをさせる環境をつくることが必要です。
その上で「学年に応じたアプローチを考えていますが、今年のチームの子はたきつけてしまうと力んでしまいます。『やれるよ、6-0くらいで勝てるぞ』とひょうひょうと笑い話も入れながらやるようにしています」とその年その年の子どもたちの性格を見ながら、肩の力を抜いて試合に臨めるような心配りをしていました。
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
バルセロナが逆転勝利。チェルシーがまさかの黒星【9日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
アーセナルが直接対決を制しCL首位浮上【26日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
バルセロナがチェルシーに完敗【25日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
上田綺世が先制ゴールもチームは敗戦【27日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
バルセロナ、終始リードを許す展開で辛くもドロー【5日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-15日本代表メンバー発表!【EAFFU-15 Championship 2025】
- U-22日本代表メンバー発表!【IBARAKI Next Generation Cup2025】
- U-18日本代表メンバー発表!鹿島アントラーズ・徳田誉も選出【2025 SBSカップ国際ユースサッカー】
- 脳に悪影響? 利き手矯正の弊害
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!
- すぐに「痛い」と言い出す息子…。
- 2014年度ナショナルトレセンU-12 東北(第1回)開催要項および参加メンバー発表!
- 【ダノンネーションズカップ2017 in JAPAN】大会フォトギャラリー
- 子どものことを考えたワンランク上の”サッカーお弁当”。 大切なのは「どの食材がエネルギー源になるのか」
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】


















