ガンバ大阪が7年ぶり4回目の優勝!/高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会 決勝

2019年12月29日

ジュニアサッカーニュース
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takamado U15 final

取材・文●塚原淳生 写真●ジュニサカ編集部


2トップが躍動し、7年ぶりの優勝

 28日(土)、味の素フィールド西が丘にて『高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会 決勝』が行われ、ガンバ大阪ジュニアユース(以下、G大阪)がサガン鳥栖U-15(以下、鳥栖)を2-0で下し、7年ぶり4回目となる優勝を果たした。

 夏に行われた日本クラブユース選手権U-15大会では、関西大会で敗れ、全国大会への出場を逃したガンバ大阪は堂安律らが達成した2012年大会以来の今大会優勝を目指す。対するサガン鳥栖U-15は8月に行われた日本クラブユースサッカー選手権U-15大会を優勝。ジュニアユース年代の2冠目を勝ち取るために、決勝に臨んだ。

 試合は前半開始早々4分に動く。G大阪11番・鈴木大翔が鳥栖のDFラインの背後へ抜け出し、飛び出してきたGKの位置を見極めて、ループシュートを決める。前半22分には、今大会4得点のG大阪9番・南野遥海が、エリア内でボールを受けると、左足でシュートを放ち、追加点を奪った。「相手を交わしてイメージ通りのシュートが打てた」と、落ち着いて決めたこのゴールで、南野は今大会の得点ランキング首位タイに並んだ。G大阪の強力な2トップのゴールもあり、試合は2ー0で前半を折り返す。

 後半は夏の王者鳥栖が猛攻をしかける。10番・福井太智が起点となり、幅を広く使った攻撃で、チャンスを作る。しかし、11番・浦十藏のシュートが2度ポストに嫌われるなど、あと一歩のところで、ゴールが奪えない時間が続き、スコアは動かず、試合は終了。鳥栖の猛攻を耐え抜いたG大阪が勝利した。

 試合後、G大阪の梅津博徳監督は、「守備陣が自信を持ってプレーし、ラインを下げなければ、高い位置でボールが奪えると思っていました。そこが最大のミッションだったんですが、守備陣がラインを適切に保ち、いい対応をしてくれました」と語ったように、鳥栖の攻撃を耐えた守備陣を褒めた。またゴールを奪った2トップに対し、「厳しいマークに合う、そして注目を集める中で結果を残せたのは次にもつながる」とチームを勝利に導いたストライカー二人を評価した。

 攻撃的なチームであるG大阪だが、この試合は鳥栖の攻撃を受ける時間帯が多く、守備に回らざるおえない時間も多かった。しかし、急いで無闇にボールを奪いにいくことはなく、距離感を意識しながら、焦らずに試合を進めていった。その中でも守備において強みとなっていたのが、ブロックを崩さず、狙いを持って高い位置でボールを奪いきることだった。FWとMFのスペースが広がることなく、距離感を保ち、縦パスを入れさせない意識は徹底されていた。南野は「鳥栖の10番(福井)が起点になっていて、最初は対応しづらかったのですが、MFの選手たちと声をかけて、次第にそこから奪ってカウンターができるようになった」と語った。攻撃に注目が集まる中で、統率されていた守備ブロックが際立っていたことも優勝を達成した一つの理由となるだろう。

 ガンバ大阪が前回優勝した2012年度の優勝メンバーには、日本代表の堂安律を始めとする多くの選手が、プロの舞台で活躍しており、日の丸を背負って世界と戦っている選手も多い。今大会で歓喜を味わった選手も、偉大なる先輩の背中を追いかけ、世界で戦う選手になっていくだろう。

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高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会

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