プレーモデルで選手のクリエイティビティは失われるのか?
2020年12月25日
戦術/スキル欧州のクラブで当たり前のように取り入れられている「プレーモデル」。その正確な定義を知っている人は日本にはそれほど多くはいないかもしれません。サッカーには「ここからが攻撃、ここから守備」というような境界線はありません。だからこそ、チームとしての共通理解を深めていくことが必要となってきます。そして、その上で選手同士でプレーの共通のアイデアが生まれてきます。今回は「プレーモデル」の定義とそれがチーム必要な理由を『サッカープレーモデルの教科書 個を育て、チームを強くするフレームワークの作り方』から一部抜粋して紹介します。
文●濱吉正則 写真●Getty Images
「プレーモデル=型にはめる事?」
様々な解釈がありますが、プレーモデルとプレーシステム(1-4-4-2etc)は混同されることがあります。ここではプレーモデルをこう定義付けします。
『監督やクラブのフィロソフィーを基に、攻守のプレー原則に従って共通理解を持ったプレーを行い、個々の力を引き出すこと。選手個々のゲームインテリジェンスを高め、選手間のプレーの共通のアイデアとクリエイティブさを引き出すこと』
以下のことが特徴として挙げられます。
●プレーモデルの理想的な組織性と調和を模倣した組織構造。
●近代サッカーにおける役割はその分野における現在のトレンド、そして現在のトレンドから予測される未来サッカーを示していくことになります。
プレーモデルを構築する一番の目的は、プレー原則を身につけながら、チームとしての共通理解を高めて個々の力を引き出すことです。それがあるから個々のゲームインテリジェンスが高まっていくのです。それが鍛えられれば、選手同士にプレーの共通のアイデアが生まれます。サッカーは複合的なスポーツで、11対11で戦い、攻守に境目が明確ではなく、そしてボールが丸く偶然性が高いスポーツです。だからこそ、チームでプレー原則を設定し、共通理解を高めていかなければ勝利は目指せません。
全文は『サッカープレーモデルの教科書 個を育て、チームを強くするフレームワークの作り方』からご覧ください。
【商品名】『サッカープレーモデルの教科書 個を育て、チームを強くするフレームワークの作り方』
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/01/06
【書籍紹介】
近年サッカー界で話題の「プレーモデル」という言葉。
欧州のクラブで、プレーモデルは当たり前のように取り入れられているが、
日本ではプロクラブですらプレーモデルという文化が定着しているとは言えない。
本書では、グラスルーツの指導者にもプレーモデルの概念を理解できるような、まさに教科書です。
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