“考えてサッカーをする力”を身につけるためには?
2021年01月18日
メンタル/教育「日本人は真面目で勉強熱心」とよく耳にします。では、そのような気質を持っているにも関わらず、なぜ世界で活躍できるサッカー選手が少ないのでしょうか。そして、ジュニア年代の子どもたちに足りないことは一体どのような要素なのでしょうか。明日、19日に発売となる『ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング』から、様々な国でサッカーをプレーしてきたシュタルフ悠紀氏のお話を一部抜粋して紹介します。一緒に考えてみましょう。
文●シュタルフ悠紀 写真●Getty Images
日本人が世界で活躍するためには何が必要なのか
僕はこれまでにたくさんの国でサッカーをプレーしてきました。スイス、ドイツ、オーストリア、シンガポール、タイ、アメリカ、パプアニューギニア、そして日本。どの国のサッカーにも、それぞれの良さがありました。
キミは、日本のサッカーの良さはなんだと思いますか?
よく「日本人は真面目で勉強熱心」って言われますよね。
確かにそうです。でも、僕は気になります。日本人はそれだけ努力をしているのに、世界で活躍できるプロサッカー選手が数えるほどしか育っていないからです。
どうしてだろう?
練習が足りないのかというと、そんなことはありません。どこの国の選手よりも練習をしていますよね。フィジカル能力が足りないのかというと、日本代表のデータを調べてみましたが、そんなことはありませんでした。スプリント回数や走行距離は強豪国と比べて見劣りしません。
僕はJリーグの監督をやっていますが、ずっと前から子どもたちにもサッカーを教えています。実はそこで、日本の子どもたちは自分で考えてプレーする機会が足りないと感じることがありました。
サッカーは逆算が必要なスポーツです。試合に負けていたら、勝つためにはどうすればよいか、ゴールを決きめるためにはどうすれば良いかって逆算してプレーをする。目標を達成するためには何が必要なのかを考えて行動しなければなりません。
だから自主練習のときにも、ただ教わったことや知っていることだけをやるのではなくて、「自分にはこれが足りないから、これをやろう」とか「自分はこれが得意だから、それを強化しよう」って頭の中で考えて練習メニューを組み立てるようになれば、テクニックだけではなく、考えてサッカーをする力もつくはずです。
そこで、この本に逆算をした考え方が持てるようなアイデアを組み込んでみました。自分を知って、自分の目標をしっかりと決めて、そこから逆算して考えるというやり方です。それが日本の子どもたちには必要なプロセスであり、日本のサッカーが強くなるために大切なものだと思います。未来を担うキミたちが、そうやってサッカーに取り組めば、日本のサッカーは明るいものになると僕は信じています。
つづきは『ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング』からご覧ください。
【商品名】ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/1/19
【書籍紹介】
「自分で目標をたて、実行できるようになることは夢を叶えるための近道だ! 」
Q.自分で仕掛けるよりもパスを出すほうが好き
Q.小さい頃から外で遊ぶことが多かった
Q.試合のとき、ついボールを持ちすぎてしまう
Q.ボールを取られたら全力で取り返す
40の質問に答えて自分のタイプを導き出す!
自分のタイプを知り、目標を設定し、夢を叶えるために必要な練習を自分で考えることができるようになる。
自律心と想像力を養うサッカーノートです。
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