サッカー母ちゃんの”まだまだ”ドタバタ日記「第20回 クラブユースか、高校サッカーか」

2013年08月22日

コラム

帰宅後、ビールを開けながら、

「今朝の電車でさ、Kと会ったよ」と父ちゃん。

遅出の朝。電車で、ジュニアチームのときの次男のチームメイト、Kと、Kのお母さんと一緒になったらしい。

「あっ、こないだ、お父さんのほうと会ったんだよ。ユースに上がるって言ってたけど。すごいよね」

「でもさ、少し悩んでるって言ってたよ」

Kは、次男と一緒のジュニアチームにいた仲間。すばしっこく、ずば抜けてセンスのあったKは、ジュニアユースは近隣の強豪クラブに進んだのでした。

「? 上に上がれるんだからいいじゃない。中学の進路は、間違ってなかった、ってことだヨ」

「そりゃ、サッカー自体はよかったでしょ。でも、強いチームだし、学校との両立がたいへんだったみたいだよ。遠征のために学校を休まなければならなかったり。テスト前だからって部活みたいに休みになるわけでもないでしょ。Kママが、中学時代は大変だったーって言ってた。高校でも同じなのかと思うと、すごく悩むんだ、って」

ああ……そりゃそうだ……。

そりゃ学校行事と、クラブの試合や遠征との兼ね合いは、難問だよなぁ。

Kママ、古風な、義理堅いタイプだからなぁ。
学校行事がおろそかになることって、嫌なんだよね~。

すごいよくわかる!!!

母ちゃん、長男が、高校でサッカーをできることになって、
何がうれしかったって、まさにこのことだったんです。

高校に任せておけば、学業も、学校行事も、サッカーも、
全部迷いなく、一括して一生懸命やってもらえる、ってこと。

だって、中学までは、大変だった。

学校行事と大会が重ならないか気になり、テスト前日の試合に悩み、
サッカー優先して、塾にすみませんなんて電話したり……。

クラブに気を使い、学校に気を使い、塾に気を使い……。
長男と「どうしよう?」と相談しながら、母ちゃんってば、
「ジャーマネ?」ってくらい、やりくりにヘトヘトになってました。

それに、そういうの、子どもにとっても絶対いいはずがないのわかってたし。

高校に入学したとき、だから、大きな大きな荷物を、ドッサリと下ろしたような気になっちゃった。

「ああ! あとは、弁当つくりと洗濯だけやってりゃいいんだ! バンザーイ!!!」って。

……ってことを父ちゃんに話したら。

「じゃぁ、早くそのことKママに教えてあげてよ。高校サッカー、いいよーっ!って」

「うーん、まあ、そりゃ、母ちゃんにとってはいいけど。サッカーする本人にとっては、どうかわからないよ。クラブチームと比べたら、人数めちゃ多いし。入れたとしても、高校サッカーって、保証は何もないんだよね」

「まあな。指導の仕方も、高校とクラブでだいぶ雰囲気違うだろうしな。Kは高校じゃつまんないかもな」

「だいたいさぁー! クラブチームと学校の両立がスムーズにできるように、もっと融通効くようにすべきだよね。建前の学業優先じゃ、ダブルスタンダードだよ。悩むのは真面目な親子ばっかり。絶対これ、サッカー育成がうまくいかない理由のひとつだよぉ」

今夜も白熱する我が家のサッカー談義……。

クラブユースか、高校サッカーか。
……難問だぁ。

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