日本代表の攻守のキーマンとなる森重真人選手が歩んだ少年時代
2014年10月09日
サッカーエンタメ最前線本職はDFながらアギーレJAPANではMF登録の森重真人選手。とはいえ、少年時代はGKやFWもこなす選手だったユーティリティープレーヤーの少年時代を振り返る。
文●元川悦子 写真●Getty Images
小学校低学年の頃のポジションはゴールキーパー
森重真人が日本のサッカー御三家の1つに数えられる広島市で誕生したのは、国鉄の分割・民営化という一大事があった87年。父・維夫(つなお)さん、母・美穂さんにとっては、2つ年上の長男・勇太さんに続く待望の次男誕生だった。5年後には三男・瑞紀さんも生まれ、男の子3人を抱える森重家は賑やかで慌ただしい日々を送った。
「お兄ちゃんやその友達とよくサッカーや野球をやっていました。家の屋上で野球をしていて、ボールを落として停まっていた車のフロントガラスに激突させたり、公園の公民館のガラス窓を割ったりとか、怒られるようなこともありましたね」とヤンチャだった幼少期を懐かしそうに振り返る。
ママさんバレーの選手だった母・美穂さんについて体育館へ行き、バレーボールをすることもあったという。真人少年は体を動かすことが大好きな子どもだった。
幼少期からいくつかのスポーツと触れ合う中でサッカーを選んだのは、兄・勇太さんが通っていた広島市西区の三篠(みささ)小学校のサッカー少年団に入っていたからだ。
「少年団は3年生からしか入れなかったので、1~2年生の時はお兄ちゃんの練習を見に行って横でボールを蹴っていました。正式に入ったのは3年です。三篠に入って一番印象的だったのが、リフティングが1000回できるっていう先輩がいたこと。その人みたいになりたくて必死にリフティングをしましたね」(森重)
低学年の頃のポジションは意外にもゴールキーパー。「かっこよくセービングするのが好きだったから」という理由でゴールマウスを守っていた。やがて、学年が上がっていくうちにポジションが前になり、FWが本職となる。高学年になった頃には、地元関係者にも知られるほどの抜きんでた存在になっていた。
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