マスチェラーノのプレー集から学ぶ!ボールを“足”で奪い切る勇気の重要性
2015年03月11日
サッカーエンタメ最前線サッカーというスポーツにおいて花形のプレーといえば、『ドリブル』『シュート』『スルーパス』など攻撃でのプレーが挙げられます。しかしチームが攻撃に移るには、まず相手からボールを奪わなければシュートやドリブルなど相手ゴールを脅かすプレーにはつながりません。そこで、今回はチームのために非常に重要なプレー『ボールを奪い切る』というプレーが秀逸なハビエル・マスチェラーノのプレースタイルを紹介します。
(文●高橋大地/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)
≪マスチェラーノがチームに欠かせない理由がわかるプレー集≫
マスチェラーノは、ボールを奪うために必要な能力の多くを兼ね備えている選手です。彼の活躍のなかで、記憶に新しいのはアルゼンチン代表として出場した2014年ブラジルワールドカップでの活躍。なかでも準決勝では、オランダ代表のロッベンが迎えた最高の決定機をスライディングで防いだ場面がなければ、アルゼンチンが決勝まで勝ち進むことはなかったでしょう。
しかし、守備がうまい選手は世界トップクラブや代表クラスの選手であれば、確実に抱えていることでしょう。そういった選手たちのなかで、どこのチームでもマスチェラーノが重宝されるのは、他の守備的な選手とは一線を画する能力があるからです。それは『ボールを奪い切る』ということ。
まずディフェンスの大前提は『ボールを奪うこと』です。『ボールを奪い切る』プレーは、相手選手がうまければ、足を出した瞬間に抜き去られてしまう可能性があるなど、非常に勇気が必要なプレーです。しかし相手ボールを奪わなければ、自チームの攻撃につながらない。1vs1で抜かれない、スライディングでボールを搔き出す、などのプレーもディフェンスですが、これはボールを奪えきれなかったという結果のあとに出てくるプレーです。
マスチェラーノのストロングポイントは、その『ボールを奪い切る』プレーが非常にうまいところにあります。相手の攻撃の芽を摘むための『危機察知能力』やボールを持っている相手選手に対しての『間合いの詰め方』はもはや芸術。そしてこのふたつのプレーの判断が、非常に正確で速い。なおかつ、ボールを奪ったあとは確実に味方にボールをつないでいます。ワールドカップの準決勝までのパス成功率は90%を越えていたほどです。
マスチェラーノのような選手のプレースタイルは、決して華やかなものではないかもしれません。しかし、冒頭でもふれましたが、サッカーというスポーツはボールを奪うことができなければ攻撃に移ることすらできません。なかなか脚光の浴びることのないプレースタイルかもしれませんが、チームに欠かせないプレーであることは間違いありません。ドリブルやパスの上手い選手だけでなく、マスチェラーノのように守備でチームに貢献できる選手が、日本ではもっと評価されてほしいと願います。そしてそういったプレーに自信のあるサッカー少年たちには、ぜひマスチェラーノのプレーをもらいたいものです。
⇒最新号の『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.36』では、特集「チームプレーが個と組織をともに伸ばす」を企画しております。詳しくは『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.36』にて。
【ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.36】
好評発売中!
A5判/並製/176ページ
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!2024.11.14
- 「Jヴィレッジチャレンジ 2024 powered by シント=トロイデンVV」が開催!2024.11.14
- U-19日本代表、メキシコ遠征参加メンバー発表。湘南ベルマーレ・石井久継も選出で10番を背負う!2024.11.08
- 「U-16日本代表候補 国内トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!2024.11.07
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- ビルドアップ能力を自然に高めるスモールサイドゲーム。スペインで行われるトレーニングデザインとその意図とは
- 「フットサルって足下がうまくなりますよね」。それだけじゃないメリット “重要な決断” が繰り返される価値とは【8月特集】
- すぐに「痛い」と言い出す息子…。
- 【第37回全日本少年サッカー大会】三重県大会 決勝レポート「最後まであきらめない気持ちで試合終了間際に得点した、大山田サッカースポーツ少年団が優勝!」
- 【ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN】決勝大会 大会フォトギャラリー