すべてはファーストタッチで決まる!? グリーズマンのプレーから学ぶ“ゴールを奪うための秘訣”
2017年06月22日
サッカーエンタメ最前線アトレティコ・マドリーに所属する、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンはシュート、ドリブル、パスといったサッカーに必要な全ての技術を高いレベルで備えている選手の一人です。ゴールをとるだけではなく、チームのリズムが悪い時には低い位置まで下がってきてゲームの組み立てに参加し、前線からのプレスも積極的に行い、チームプレーも怠らない選手で、まさに万能型FWといえるでしょう。では、彼が高い次元でシュートやドリブルができるのは、なぜなのでしょうか。それは、ボールを受けた時の最初のタッチが巧みだからです。今回は、グリーズマンのプレーから『ファーストタッチ』の重要性を考えます。
文●前田快/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images
≪アントワーヌ・グリーズマンのプレー集≫
サッカーにおいて、ファーストタッチはすべてのプレーにつながる生命線です。ファーストタッチがうまくいかなければ、次のプレーがワンテンポ遅れ、味方との連携もうまくいかず、味方DF陣が体を張り、奪ってつなげてくれたボールをすぐに失ってしまう可能性があります。FWやMFに限らず、DFにもファーストタッチは重要です。自陣でパス回しをしながら、攻撃の機会を伺い、攻撃のスイッチをうまく入れるためにはファーストタッチでいかに蹴りやすい位置にボールを置くかが重要になってきます。
また、派手なプレーを生み出す背景には正確なファーストタッチが必ずありますが、グリーズマンはこのファーストタッチがとても優れています。体が大きくないグリーズマンのような選手が屈強なDFを相手にしてゴールを奪うためにはこのファーストタッチの正確さが必要不可欠なのです。次のプレーをしやすい位置にファーストタッチでボールを持ってくることで、攻撃のスピードを落とすことなく、スムーズに次のプレーを行なうことができます。
では、どうしたらグリーズマンのような効果的なファーストタッチができるのでしょうか。その秘密はボールをもらう前の動きにあります。彼は常にルックアップして周りを見ながらプレーをします。相手が密集しているところでは強引に突破しようとせず味方とのワンツーでDFを崩したり、うまく存在を消して抜群のタイミングで飛び出しゴールを奪います。
このようにボールをもらう前に相手と味方の位置や状況をしっかり把握していることが、正確なファーストタッチを生み出すのです。トラップの技術はもちろん大事ですが、そのトラップを行う前の準備も同じくらい重要なのです。トラップの技術があっても周りが見えていなければ、効果的なトラップになりません。
そして、その準備をすることで、次のプレーにつながる位置にボールを置いたり、ワンタッチプレーを選択するという判断を一瞬の間に下すことができます。グリーズマンのような一流のFWも「ボールをもらう前に顔を上げる」というアクションを基本に忠実に行なっているのです。
世界最高のFWのひとりであるグリーズマンが魅せるファーストタッチは、体の小さい子どもたちにとって学ぶ点がとても多いと思います。体が大きくなくてもファーストタッチの技術を磨けば得点を奪う確率は数段アップすることでしょう。
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!2025.05.18
-
「女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!2025.05.15
-
【JFA/Jリーグポストユースマッチ 関西学生選抜戦】U-22 Jリーグ選抜メンバー発表!2025.05.12
-
U-15日本代表、クロアチア遠征参加メンバー発表!2025.05.08
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 出場機会をどう生み出すか。「3ピリオド制」のメリットとデメリット【5月特集】
- オーバーワークになっていませんか? 大人が知るべきジュニア期の「疲労回復法」
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- 「女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!
- 2019年度「JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12」参加選手768人を発表!!
- 進路妨害
- 【第37回全日本少年サッカー大会】広島県大会 決勝レポート「両チーム最後まで戦いぬいた試合はPK戦の末、サンフレッチェ広島FCjrが優勝!!」
- なぜ『PK』は決まらないのか。スポーツ心理学者が語る『PK』失敗につながりやすい“回避行動”とは