湘南ベルマーレ・曺貴裁監督が高卒2年目の19歳にリーダーを任せた意図とは?
2018年02月19日
サッカーエンタメ最前線2年ぶりにJ1の舞台に挑む、湘南ベルマーレの曺貴裁(チョウ・キジェ)監督(49)の新刊『育成主義 選手を育てて結果を出すプロサッカー監督の行動哲学』(税込み1,728円)が、いよいよ20日に株式会社カンゼンから発売される。前身のベルマーレ平塚やフジタ工業、さらには藤和不動産時代を含めても最長となる7年目の指揮を執る熱血監督は、選手たちの成長曲線をさらに加速させるためのユニークなプランを実行に移しながら、24日の開幕戦へ向けて最終調整に入る。
取材・文●藤江直人 写真●ジュニサカ編集部
【20日、自身の新刊発売を記念してトークショーとサイン会を行った湘南ベルマーレ・曹貴裁監督】
育成を重視するJリーグ現役監督
爆笑の渦がどんどん広がっていく。司会を務めたフリーアナウンサー、日々野真理さんがテンポよく話を展開すれば、湘南ベルマーレの曹貴裁監督がユーモアを交えながら当意即妙に言葉を返す。
株式会社カンゼンより20日に刊行される、曹監督の新刊『育成主義 選手を育てて結果を出すプロサッカー監督の行動哲学』の発売を記念して、JR平塚駅に直結するショッピングセンター、ラスカ平塚内に店舗を構えるサクラ書店ラスカ平塚店が17日夜、トークショーとサイン会を開催。用意された約100席のほとんどが埋まる盛況ぶりを見せた。
曹監督による著書は、2015年2月の『指揮官の流儀 直球リーダー論』(角川学芸出版刊)に続く2冊目。すでにインターネット上などで告知されていることもあり、曹監督も「いろいろな人から大きな反響をいただいています」と、発売を直前に控えた心境を語った。
「今回は具体的な例しか書かれていないので、サッカーの指導者の方々だけではなく、実際にプレーしている選手たちにも読んでほしいと思っています」
現役時代は日立製作所本社サッカー部(現柏レイソル)、浦和レッズ、ヴィッセル神戸でディフェンダーとしてプレーした曹監督は、1997シーズン限りで現役を引退。川崎フロンターレのアシスタントコーチに就任した2000シーズンから、指導者としての道を歩み始めた。
フロンターレで2001シーズンから3年間。そして、ベルマーレ入りした2005シーズンからは4年間と、トータルで7年間もアカデミーの子どもたちを指導した。積み重ねられた特異な経験が、2012シーズンから率いるベルマーレを、Jリーグでも屈指の育成型クラブへ変貌させた。
240ページからなる『育成主義』のなかでも、第2章の「育成論」だけで実に100ページ近くが費やされている。他の「組織論」および「蹴球論」より多くのページが割かれている構成からも、毎年のように選手が入れ替わるなかで、曹監督が日々の指導で何を大事にしてきたかがわかる。
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