湘南ベルマーレ・曺貴裁監督が高卒2年目の19歳にリーダーを任せた意図とは?
2018年02月19日
サッカーエンタメ最前線あえて主将を決めずに新シーズンがスタート
たとえば「僕の記憶が正しければ」と断りを入れたうえで、昨年4月9日の東京ヴェルディとの明治安田生命J2リーグ第7節を、「湘南ベルマーレの歴史上に長く刻まれていく90分間になると思っている」と育成論の冒頭で綴っている。
首位攻防戦でもあった敵地での大一番で、指揮官は青森山田高校から加入して2年目のMF神谷優太(今シーズンはJ2愛媛FCへ期限付き移籍)、市立船橋高校から加入したルーキーのDF杉岡大暉、ベルマーレユースから昇格した同じくルーキーのMF石原広教を先発させた。
十代の選手を3人も先発させたことは、トップチームの監督になって初めてだったという。特に韓国で昨年5月に開催されたFIFA・U-20ワールドカップに出場した杉岡は、湘南ベルマーレ史上では3人目となる高卒ルーキーによる開幕戦の先発メンバーとして抜擢されている。
「3-4-3」における3バックの左を主戦場としながら、シーズン中盤からは「4」の左アウトサイドでもプレーできる適性を見せた杉岡は、最終的には37試合に出場。プレー時間もフィールドプレーヤーではDFアンドレ・バイアに次ぐ3251分間を記録したホープは、今シーズンからは新たな役割を託されている。
選手全員にチームを引っ張っていくという自覚をもってほしいという狙いから、キャプテンと副キャプテンを決めないまま始動。スペイン・マラガでのキャンプも終えたベルマーレは今月13日、キャプテンにFW高山薫、副キャプテンにはMF菊地俊介、MF梅崎司、DF大野和成の3選手を指名している。
さらには「ヤングキャプテン」を新設し、2年目の杉岡に託した。耳慣れない肩書きの意図を、曹監督はこう明かす。
「今シーズンのベルマーレは若い選手が多いので、彼らのなかの風通しをよくしたほうがいいのかなと。若手が何を考えているのかを(杉岡)大暉が代表して聞いて、あるいは若手が大暉と話をすることも大事かなと思いました。日本にはどうしても年功序列の世界があるので、上の選手が言うことが意見の波として流れちゃうようなところがあるので」
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