コラム

DFの息子。攻撃的なポジションをやらせたい

2012年09月04日

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回のお悩みはDFを任されるお子さんに関してのご相談です。

◎試合(試合で修正したい悩み)

qicon
(質問者:小学5年生の保護者)

小学5年生の息子がサッカ-をしています。私の仕事の都合で転勤となり、今までクラブチ-ムで活動していましたが、地域のサッカ-少年団で活動することになりました。タイミングよくすぐに地区のトレセンにも選ばれました。息子は足も速いし、体も強いしフィジカルは抜群です。前のチ-ムではオフェンスの選手でしたが、今はずっとディフェンスばかりやっています。それからというもの本人もプレーに迷いがあり、良いプレイができなくなってしまい悩んでいます。親から見てもディフェンスに向いているとは思いません。本人もオフェンスがしたいと言っているみたいですが、叶いません。親としても預けている以上、口出ししたくないので悩んでいます。ただフィジカルだけでDFにしているとしか思えません。そういったときに保護者としてのサポートはどのようにすればいいでしょうか。

qicon
余計な口出しはしない。
「DFをすると後で活きてくる」と話そう

 単刀直入に申しますと、ポジション変更のために親ができるサポートはありません。お子さんのことを本当に考えているのなら、ひと言こう言ってあげてください。

 「DFやればいいよ。勉強になるよ!」

 私なら、そう言います。

 お子さん自身も「オフェンス(のポジション)をしたい」と言っているようですが、子どもと一緒になって「そうだよね。おまえはDFには向かないよね」と言ってしまってはいけません。厳しいようですが、愚の骨頂と表現したいほど大人としては恥ずかしい行いです。余計な口出しはなるべくやめましょう。

 「上でサッカーをやりたいのなら、今ディフェンスをすることは、あとで活きてくるよ」

「いろんなポジションができるほうが、選手としては有利だよ」

 そのような言葉がけをしたいものです。

 守備の選手よりも攻撃の選手のほうが、陽のあたる場所に見えるかもしれません。親としてのそのような気持ちはわからなくはありません。

 でも、本当にその子にオフェンスのポジションが合っているのでしょうか? 「親の欲目」と言いますが、もう一度、冷静に見てあげてください。

プロフィール

池上 正(いけがみ・ただし)

1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。02年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。同クラブ下部組織の育成コーチを務める。03年より小学校などを巡回指導する『サッカーおとどけ隊』を開始、千葉市・市原市を中心に190カ所におよぶ保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなどで延べ40万人の子どもたちを指導した。2010年1月にジェフを退団。同年春より「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。理事長としてスクールの運営や指導、講習会、講演をこなすかたわら、大学や専門学校等で講師を務めている。2011年より京都サンガF.C.アドバイザー、12年2月より京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターに就任。08年1月に上梓した初めての著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(08年・小学館)は、11年12月現在で7万部に迫るベストセラー。11年9月には指導現場で、その実践例を大公開した『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』が発売。U-12の育成に携わる指導者や保護者には必見のDVD付き書籍となっている。

近刊情報

『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』

指導者や保護者から多くの支持を得ている『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』の著者・池上正氏が普段からよく使う象徴的な言葉(フレーズ)を取りあげながら、どのように子どもと接すればいいのか、言葉をかければいいのか、子どもとの距離のとり方……子育てやサッカー指導に悩む方々の具体的な解決策として、 “オトナが守るべき10のおきて”を伝授します。

カテゴリ別新着記事

GA-300×80


school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク