練習中にふざける高学年

2013年01月29日

メンタル

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は練習中にふざけてマジメに取り組まない高学年の選手に関するお悩みです。

◎練習(トレーニング場面での悩みやギモン)

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(質問者:小学5年生の指導者)

少年団で5年生のお父さんコーチをやっています。6年生は8人、5年生は15人います。ほか低学年もいて、お父さんコーチ数名を中心に活動しています。実は練習時、低学年はまだ話を聞くのですが、5、6年生は一部の子たちがふざけて、マジメにやっている子に悪影響を及ぼしています。その子たちにはマジメに練習に取り組むことはもちろん低学年のお手本となってもらいたいです。そのような場面では、どのように指導するべきでしょうか?

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真面目にやっている仲間をたくさんほめて、
ふざけている子の正義感を刺激しよう

 「高学年として見本を見せなさい」そう言われても、彼らは見本になるためにサッカーをやっているわけではないので、おそらく通用しません。ちょっと違うやり方をご紹介します。

 私はいま京都でかなりの頻度で小学校の巡回指導をしています。「荒れている、乱れている」と言われる学校では、ひとりが「つまんないから、もう、や~めた!」と言うと、他の子も「や~めた!」となります。要するにひとりの子の行動に他の子たちがつられてしまうのです。ところが、そのような学校と対照的でわりと落ち着いた学校の子は、ひとりが「もう、や~めた!」となっても、「いや、私たちはちゃんとやるよ」と便乗しません。

 ですので、私のやり方としては、まず、できている子をたくさんほめます。いいことをしてほめられると、その「いいこと」はやった本人にも、他の見ている仲間にも印象づけられます。これを「学習理論」という考え方では、「強化される」と表現します。

 どの子にも心の中に「正義感」というものがあります。真面目にやっている仲間をほめていくと、そうではない子の正義感が目覚めます。「おれだって」「私だってできる」という前向きな気持ちになるのです。よって、ふざける高学年の子どもたちを責めるのではなく、他の真面目にやろうとしている子、やった子をたくさんほめてあげてください。そのことによって、やんわり少しずつですが「ふざけ組」の正義感が目覚めるはずです。

 それとは逆に、悪いことを「どうしてそんなことするの! ダメでしょ!」と叱ったり怒鳴ったりすると、同じようにこの「悪いこと」も強化されます。いたずらや悪いことをした小さな子どもを叱ると、大人の反応を面白がってさらにそれを続けたりしますね。その反応と同じで、悪い行いを決してやめません。やめないか、もしくはすねてドロップアウトしてしまいます。

 声をかけるとすれば、「サッカーうまくなりたいんだよね? 上達したくないの? ふざけてていいの?」と問いかけること。お説教をしたり諭すのではなく、問いかけたり、他の子を認めてほめたりすることで、ふざける子の正義感を刺激してあげてください。

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