指導者が熱心でないのでクラブを辞めさせたい

2013年03月19日

メンタル/教育

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は指導者が熱心でないクラブに入れている息子さんについてのご相談です。

◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)

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(質問者:小学4年生と6年生の保護者)

小学6年生と4年生の息子を小中一貫のクラブチームに入れています。人数も少なく、なかなか試合に勝てるチームではありませんが、個人技を身につけてくれる熱心なチームだと聞いて3年前から入りました。はじめのうちは熱心なコーチの指導もあり、ここでずっとやっていくのだとチームを応援し、サポートしてきましたが、メインの監督は部活の顧問ももっていて、チームと掛け持ちしているので指導も中途半端。
親としては今ではこのチームに愛情もなく、やめてしまいたいのが本音ですが、子どもはそうは思っていないので、そこもどうしてよいのやら……。一度できた仲間から抜けるというのは子どもにとって負担でしょうが、このままこのチームにいることでわが子の教育にメリットがあるとは思えず。何をどうしてやったらいいのか。サッカー選手になるわけではないですが、この時期にいい環境で、いい指導者の元でのびのびサッカーをさせてやりたいと思い、悩んでおります。

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何よりも子どもの気持ちが大事
きちんと親子で話し合いを

「プロ選手にしたいわけではないが、メリットがあるのかと悩んでいる」という言葉からは、親御さんの揺れる気持ちが伝わってきます。

 まず、このクラブに入る際に、親子で話をしたでしょうか。親として、そこで何を学んでほしいのか。子どもが何を学びたいのか。もしそんな話をしていないのなら、改めて親子でそんなことを話してもいいと思います。

 加えて、親御さんは現在所属しているクラブに対し、最初は熱心でよいと感じていたのが、今は他のチームと掛け持ちで指導しているコーチへの不満があるようです。でも、そのことを子どもたちはどう感じているのでしょうか? そのことについても、聞いてみるといいでしょう。

 大人が思うほど、子どもは気にしていなかったり、逆に大人以上に子どもが意識していることもあります。子どもの気持ちが一番大切ですので、大人の感情や価値観が先行しないようにしたいものです。

 私は基本的に、子どもがそのチームにいたいと言うなら、そのままでいいと思います。ですが、親御さんが、そのクラブでは学べないことを違うチームで学んでほしいと思い、そのようなクラブが見つかったのなら子どもに話してみましょう。子どもが納得して、移籍すると言えばそれでいいでしょう。

 クラブを替わるにしても、替わらないにしても、何よりも大事なのは子どもの気持ちです。親として、こういう理由でこう思う、といった意見はぜひしてください。でも、最後に選ぶのは子ども自身。親が勧めた道でなくても、応援することに変わりはない。それだけは話し合いの際にきちんと伝えましょう。

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