池上コーチの一語一得「俺が俺がと自己主張できない」

2013年04月23日

育成を考える

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回はほかの子と比べると自己主張が少ないお子さんのお悩みです。

◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)

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俺が俺がと自己主張できない(質問者:小学2年生の保護者)

4月から小学2年生になる息子は、1年生の6月頃から、サッカーを始めました。サッカーは好きなようですが、性格が勝ち気ではないからか、ミニゲームや練習試合など、がむしゃらにボールを追いかけたり、相手に向かっていくというのがありません。やっぱりサッカーは、俺が俺がと自己主張できなければ、無理なのでしょうか?
最近は同級生からも「負けるから、お前と一緒に組みたくない」とか、お前がいたから負けたと言われます。(本人はあまり気にしていないようですが)コーチや、他の親御さんにも、下手なことで嫌がられてるのではないかと心配になります。
私自身、同じ時期に始めた息子の友達がうまくなっていき、みんなにほめられているのを見るのが最近辛いし、その親御さんのいうことが自慢に聞こえてしまいます。サッカーを辞めさせるか、違うチームに移ったほうがいいのでしょうか?

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叱っても性格は勝ち気になりません
情緒や理解度のスピードには個人差あり

 小学2年生ではサッカーの動きやなりたちを理解できていなくても当然です。親御さんからすれば、もっと負けん気を出してほしい、アグレッシブにふるまう姿を期待してしまうのでしょう。

 でも、持って生まれた性格もあるし、情緒や理解度の発達には遅い、早いといった個人差もあります。「本人はあまり気にしていないようだ」と書かれてありますが、子ども自身が楽しくサッカーをやっているうちは移籍などする必要はないと思います。

 それよりも、親御さんご自身が自分の感情や考え方をコントロールするのが一番重要です。「私自身、同じ時期に始めた息子の友達がうまくなっていき、みんなにほめられているのを見るのが最近辛い」とありますが、親御さんの都合でクラブを替わっても、行った先でも競争があります。

 もっと言えば、スポーツをやっている限りは同じことが起きるでしょう(スポーツ以外のことでも似たような競争はあります)。さらに言えば、「サッカーを辞めさせる」という選択は、私からすれば疑問です。どんなことでもお子さんの意思を尊重してください。

 だからといって、自主練習を強要したり、トレーニングをやり過ぎてもいけません。叱っても、性格は勝ち気にはなりません。親の役目は子どもの安全基地になること。いつでも温かく励ましてあげましょう。

 私自身、小学校のときは鉄棒もできないし、走ってもいつもビリでした。ですが、中学生になったら徐々に足が速くなり、スポーツでできなかったことがどんどんできるようになったのです。まだ2年生ですから、これからどう変貌するかわかりません。「君は目立たなくても黙々とやるタイプだから、ボランチとか守備が向いているのかもしれないね」などとさりげなく話してみてください。目標設定ができるかもしれません。

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