J2優勝の原動力、ガンバ大阪・宇佐美貴史選手のドリブルテクニックに迫る! その技術の秘密とは!?【後編】
2013年11月28日
インタビュー今季ガンバ大阪のJ1昇格に大きく貢献した宇佐美貴史選手。そのドリブルテクニックと高い決定力を武器にゴールを量産した。前編ではドリブルにおける相手との駆け引き方法などを語ってもらったが、後編では小学生時代やプロになってからの練習法などを話してもらう。
文●永田淳 写真●フットボールチャンネル
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.21夏号』P24-29より転載
天才ドリブラーの練習法は〝シャドーボクシング〟!?

【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
――小学生の頃から、特別な存在として相手から対応されることもあったと思います。そういう中で壁を感じたことはありますか?
確かに止められるときもありましたよ。“宇佐美シフト”みたいな感じで3人ぐらいにマークをつかれたこともありました。
1人抜かれたら、その次の選手がカバーに行くということを決めてやっていたというチームもありましたし。でも、それを壁とは感じなかったですね。小学校の頃から2~3人のマークにつかれて抜けずにイライラしたという記憶はありますけど。
――そうやって数的不利の状況で多くプレーすることや、年上の選手とプレーすることが多かったことは1対1の力を高める上で有効だったと思いますか?
それはそうだと思います。相手の方が、体が大きくて、普通に当たれば負けてしまいます。そういう中でどのように抜くかをよく考えましたから。
――数的不利の中でプレーすることで、1人を抜いた“次”も意識するようになると思います。
1人だけを見ていれば当然限界があります。抜く相手の“後ろ”も考えていく必要があります。そう考えるとやっぱり自分の足元に余裕を持ってボールを置ける選手の方が、抜いていけるようになるのかなと思います。状況に応じてボールの置き場所を変えられるドリブルじゃないと、その時々の対応ができなくなってきますよ。
――周りからは“天才ドリブラー”と呼ばれることも多いですが、自分は努力の選手だと言っていました。具体的に、どんな練習をしてきたのかを教えてください。
やっていたというか、今でもやっているのが、ボクシングでいう“シャドーボクシング”のような練習です。
ボールだけあればできる練習で、これをずっとやっています。ボールを持って、相手をイメージして抜いていく。ボールを触っている時点で技術は上がるだろうし、「こうしたらいいんじゃないか」ということを常に考えて、新しいターンやフェイントを試してみることでアイデアが増えてきます。
僕は一歩ごとにボールを触ってドリブルをしたい選手で、メッシのような、常に自分の足元にボールを置きながらタッチ数の多いドリブルをすることが理想です。だから、トップスピードでリフティングをしながら走る練習もめっちゃしてきましたよ。トップスピードで走りながらのリフティングです。だから難しいですよ。でもそれができれば、地面にあるボールでのドリブルは絶対できるようになると考えて、一番難しい技術を身につけようとやってきました。
――一歩ごとにボールタッチをしながらのダッシュですか。
本当にダッシュしながらなので、かなりのスピードでやっていますよ。ボールを上げすぎるとダッシュにならないので、繊細なタッチが必要になってきます。最初は難しいかもしれませんが、絶対に良い練習だと思いますよ。
これは自分で編みだして、小5~6ぐらいの頃からやっていました。宮市(亮:現アーセナル)にも教えたんですが、教えなかったら良かったなと思ってますね(笑)。
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