コラム

指導者なら知っておきたい『GK指導』のいろは。GKが習得すべき15の技術トレーニング

2017年01月11日

現在、湘南ベルマーレの『アカデミーGKプロジェクト』のリーダーを務めるジョアン・ミレッ氏。母国スペインでは、世界で活躍できるようなGKを数多く育て、日本でもその手腕を振るっている。彼に、まだ日本では不足している『GK指導のいろは』を教えてもらった。

(構成●木之下潤 写真●Getty Images、ジュニサカ編集部)

『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.41』より転載


LA ROCHELLE, FRANCE - JUNE 23:  David de Gea of Spain in action during a training session at Complexe Sportif Marcel Gaillard on June 23, 2016 in La Rochelle, France.  (Photo by David Ramos/Getty Images)

ミスが許されないポジションだからこそ完璧な技術を習得すべき

 GKは試合の中で数回しか実践しない技術のために毎回トレーニングを積み重ね、それを完璧に体現できなければなりません。他の選手はミスをできるが、GKにミスは許されない。だから、GKは技術的に最も完成されていなければならないのです。

 私の考えるGKの定義は『止める』ことです。現代サッカーでは、足元の技術が話題になりますが、それは求められるスキルの一つでしかありません。

 25年前の経験を少しお話します。FCバルセロナに、オランダ人のフランス・フックというGKコーチがやってきました。当時、世界最高のGKと称されたエドウィン・ファン・デル・サールを育てた指導者です。同選手は足元の技術の高さでも評価されていました。時代背景も後押しし、フランス・フックは足元の技術を重視したGKの指導メソッドをスペインに持ち込みました。その結果、足元の技術が高いGKが増えましたが、一方で肝心の止める技術が低下してしまいました。今の時代と似ています。

 だから、今後もGKのスキルとして足元の技術が優先順位の上位になることはないでしょう。『止める』という技術が一番大切であることに変わりはありません。

 私はGKの指導にあたり、世代ごとに年間計画を立て、4か月ごとに個々の実績をデータ化しています。その計画内容は習得すべき技術、具体的にはキャッチングやポジショニングなど15テーマで考えられています。それらは習得する順番があり、1年かけて教えていきます。

 もちろん、技術に差があるため、それを考慮して世代ごとに年間計画に落とし込みます。さらに正しく選手を評価するため、4か月ごとに30以上の項目に関する実績をデータ化します。その大きな理由の一つに、選手のスキルアップには、根拠に基づいたフィードバックが欠かせないからです。

■習得すべき技術トレーニング

①キャッチング(技術)
②ポジショニング(技術/戦術)
③ケガ予防(技術)
④ハイボール(技術/戦術)
⑤ハンドフィード(技術/戦術)
⑥パワー(技術)
⑦セービング(技術/戦術)
⑧倒された後の立ち上がり方・バランスを崩した後の倒れ方と立ち上がり方(技術/戦術)
⑨爆発力(技術)
⑩リアクションスピード(技術)
⑪1対1(技術/戦術)
⑫ダブルアクション(技術)
⑬足でのプレー(技術/戦術)
⑭グループ戦術(戦術)
⑮グローバルトレーニング(技術/戦術)

VOL44

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