コラム

就任から1年――。JFA田嶋幸三会長が語るジュニア育成の“これまで”と“これから”。「多くの選手たちのレベルを上げていくためには…」

2017年04月19日

より多くの子どもがサッカーに関われるように改革したはずだが…
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【昨年度の全少で優勝したセンアーノ神戸は、バーモントカップ(全日本少年フットサル大会)も制している(写真●佐藤博之)】

――昨年末に開催された全少では、センアーノ神戸(兵庫県代表)が初優勝を飾りました。

「センアーノは昨年8月のバーモントカップ(全日本少年フットサル大会)でも優勝しているんですね。彼らは5対5のフットサルで技術を磨き、それが8対8の全少になってまた優勝しました。準々決勝では北海道コンサドーレ札幌(北海道代表)、決勝では横浜F・マリノス(神奈川県代表)とJリーグのアカデミーチームに勝っていますし、内容的にも素晴らしかった。その意味では8人制に変えたことによって、10歳から12歳までの子どもたちが身につけなければいけない技術や判断といったものがしっかり養われるんだ、とあらためて感じました。従来の11人制をすべて否定するつもりはもちろんありませんが、8人制に変えた成果がいつか結果として表れてくると僕は思っています」

――一方で田嶋会長は決勝戦後に、選手交代の少なさに関しても言及されていました。16人がベンチ入りしている中で、決勝戦で途中出場した選手はセンアーノが0人、マリノスは1人でした。

「8人制に変更した当初は、15分間の3ピリオド制だったんです。ベンチ入りする16人全員が試合に出られるように、必ず1ピリオドは使って欲しい、その代わりにどのような起用方法でもいいというレギュレーションにしたわけですが、煩雑などといった指導者の方々の声を受けて前後半のフリー交代制に変えました。その途端に、先発させた8人をほとんど変えなくなってしまったんです。決勝戦もそうでしたが、だからこそ観戦していてすごく残念な思いに駆られたわけです。

 11人制から8人制へ変わってから、試合に出るチャンスが逆に減ったという声が僕のところに届くようになりました。すべての試合がそうとは言いませんが、11人制の時も選手交代が少なかった。だからこそ、より多くの子どもたちが関われるように8人制に変えたはずなのに、そんなことがあるのかと当初は思っていましたが、理由がよく分かりました。多くの子どもたちのレベルを上げていくためには、本来ならば選手をどんどん代えて、ベンチ入りしているみんながサッカーに関われるようにするべきなんです。

――毎年ゴールデンウイークに開催され、JFAも後援されている「JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカー大会」は1ピリオド12分間の3ピリオド制で行われています。JFAとして、全少における選手の起用方法に対して何らの指導を行うことはあるのでしょうか。

「すべては指導者にかかっています。3ピリオド制で行われていた時は、ルールで決められていたわけです。それを前後半制に変えた途端に、だんだんと8人しか使わないサッカーになっていった。またルールで縛る必要があるのでしょうかと、指導者の方々に問いたいですね。僕たちとしては再びルール化するようなことはしたくありませんが、そこはもう少し考えて欲しいという思いがあります」

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<関連リンク>
【特集】就任から1年――。JFA田嶋幸三会長と考えるジュニアサッカーのこれから

 

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