チーム動画紹介第65回「入船少年サッカークラブ」
2009年02月09日
未分類子ども、指導者、保護者が一体感をもってサッカーに取り組む
今回は日本代表のストライカーとして活躍する玉田圭司選手(名古屋グランパス)が小学生時代を過ごした、入船少年サッカークラブ(千葉県浦安市)の1年生・2年生・4年生の練習にお邪魔して、チーム副代表の清水俊太郎さんにお話を伺いました。
「入船少年サッカークラブって」ってどんなチームですか?
設立は1980年のことですので、来年で創設30周年を迎えます。浦安市では一番古いクラブになります。現在、練習場所となっている入船南小学校を中心に、近隣の小学校からの児童も含めた97名が、毎週日曜日、そして第2と第4の土曜日に活動しています。コーチ陣は在籍している38名すべてが、お父さんコーチとOBコーチで構成されています。ひと学年15名前後の子どもたちを4から6名のコーチで指導しています。お父さんコーチのなかには、学生時代に野球やバスケットなどのスポーツを経験している方もいますので、他種目で培ったものをサッカーに取り入れた指導方法も実践しています。一方で、自分の子どもの卒団を経験しているOBコーチは、自身の指導経験からのアドバイスや、このクラブで代々受け継がれてきた練習方法を知っているので頼もしい存在です。このように、様々なバックグラウンドを柔軟に融合させることによって、独自のチームスタイルを作り上げることができるのではと思っています。
チームの指導方針を教えてください。
入船サッカーは、子どもたちだけではなく、お父さん、お母さんも含めて、みんなでサッカーを楽しむということに主眼を置いています。技術的な面としては、低学年ではサッカーの楽しさと基礎練習とのバランスを重視し、学年があがってくるにしたがって、一人ひとりが積極的に仕掛けていくサッカーをできるようにと指導していきます。たとえば、パスを繋ぐためのインサイドキックよりも、ゴールを狙うために強いシュートの撃てるインステップキックの技術習得などです。相手チームから、「あの選手にボールをもたれると怖い」と思われるような選手を育てていきたいですね。
ジュニアサッカーの指導で難しいと感じたところはありますか?
いかにやる気を引きだすかというところですね。とくに低学年のうちは、とても飽きやすいので、常に新鮮な気持ちで練習に取り組んでもらえるようなプログラムを捻りださなければなりません。そのアイデアづくりが難しいというか、悩んでいるところです。
この地域にはどういった特色がありますか?
サッカーの盛んな地域がひしめく千葉県のなかにあっても、浦安といえば東京のベッドタウンだとか東京ディズニーリゾートといったイメージのほうが強いでしょうね。あるとき、県内に遠征に行ったときの話しなんですが「浦安のサッカーは、お上品ですね」と言われたんです。もちろん、わたしはそんなこと思ったこともなかったので、ちょっと意外だったのですが、もしかしたら浦安市の特色が影響しているのかもしれませんね(笑)
少子化の影響はありますか?
われわれの活動する入船地区は、すでに子育てがひと段落している世帯が多く、年々少子化の傾向にあります。そこで、昨年から幼稚園児を対象とした親子参加型のサッカー体験プログラムを企画したり、年数回ですが、近隣の幼稚園が実施している「サッカーで遊ぼう!」という催しに、当チームのスタッフを派遣して、サッカーの普及活動をおこなっています。幼稚園のときからボールとふれあって、サッカーを身近に感じてくれれば、小学生になって入団してくれるのではと期待しています。
指導者としての目標を教えてください。
ついこのあいだ、還暦を迎えたコーチがいまして、クラブからのお祝いとして、赤いちゃんちゃんこならぬ、赤いジャージをプレゼントしました。そのコーチは、今も現役で指導しています。浦安のシニアリーグなどをみても、50や60歳になった少年サッカーのコーチが元気にプレーをしているんですね。そういった先輩方の姿をみて、40代のわたしはまだまだ負けられないし、いつまでもそうありたいなと思いました。
編集部コメント
取材は祝日の午前中でしたが、わたしたちが到着したころには、すでに何人かのコーチ、役員のお母さんが、てきぱきと自分の役割をこなしていました。平日は朝から晩まで仕事をして、土日はグラウンドを駆け回るお父さんたち。年中無休で家事をこなすお母さんたち。けれども、「疲れませんか?」とか「休みの日まで大変ですね」なんて愚問なんでしょうね。「子どもたちとサッカーをするのが好きなんです!」って、その表情が物語っていました。コーチの皆さん、赤ジャージが似合うその日が過ぎても、いつまでもサッカーを楽しんでくださいね。
(文● 山本 浩之)
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