試合をくり返すだけで技術は身につく?

2012年09月11日

育成を考える

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回のお悩みは試合に関する親御さんからのご相談です。

◎試合(試合で修正したい悩み)

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(質問者:小学4年生の保護者)

小学4年生を息子にもつ父親です。息子がお世話になっているチームは、サッカーを楽しむことをモットーにしているチームです。活動は土・日だけですが試合でも子どもたちは伸び伸びとプレーしていて毎週、微笑ましく見ています。
ただ、最近になって少し疑問を感じる面があります。週末は主に大会が入っていて子どもたちは毎週楽しそうに試合をしているのですが、技術の差を見せつけられ大敗するシーンも多々あります。そうすると周囲はあれが下手、これが下手、練習が足りないという見方になってしまいます。指導者の方はサッカーを楽しみながら技術を修得させたいと話しておりますが、私個人の古い体験からか基礎練習の時間がないと、技術も身につかないのでは? と感じてしまいます。子どもにはサッカーがうまくなってほしいと思ってますが、楽しく試合をくり返すだけで技術は身についていくのでしょうか。子どもは今日も試合とわかると喜んで家を飛び出していきます。

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サッカーをすることで
子どもに何を学ばせたいかを考えよう

 ご相談の文章によると、お子さんはとても楽しくサッカーをしているようです。「好きこそものの上手なれ」と言いますが、うまくなる方向に進んでいるのは事実でしょう。

 ただ、この次に上達の要素になるのが、コーチの方の指導者としてのレベルです。楽しくサッカーをやらせながら、チーム全体や個々の選手の足りない部分を見抜いているのかどうか。そして、足らない部分を補うのに効果的なトレーニングを楽しくやらせているかどうか。そこにかかってくると思います。
 また、その部分が不十分でも、伸び率はゆっくりかもしれませんが、楽しくサッカーをやれているお子さんは確実に伸びていくでしょう。

 トレーニングの中で試合をやることは非常に大切です。日本サッカー協会でも、「マッチ―トレーニング―マッチ(M-T-M)」といって、試合の間に技術トレーニングを挟むやり方を推奨しています。ミニゲームや試合の中で、どんなことができないから負けてしまうのかを分析し、それができるようになるともっと勝てるようになる、といったことがコーチの中で明確であれば、少しずつチームの勝率は上がるはずです。そのあたりに注目しながら、見守ってあげてください。

 試合に大敗してしまうと、「あれが下手、これが下手、練習が足りないという見方」を保護者がしてしまうのはよくあることです。気持ちは理解できます。指導はコーチに任せているわけなので、なかなか意見できませんね。とはいえ、よくいわれる「やる限りは一番になれ!」といった発想が最優先されては、サッカーは楽しいものではなくなります。子どもたちが楽しくやっているかどうか。そのことを一番に考えてほしいのです。親御さん自身が、サッカーをすることで子どもに何を学ばせたいかをいま一度よく考えてみてください。

 最後に、もうひとつ確認しておきますが、サッカーをする本当の楽しさは、真剣にプレーして、負けると悔しくて、もっと練習してうまくなりたい! と感じることです。練習中に仲間とふざけ合っている楽しさは、サッカーを楽しんでいることではありません。

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