【第37回全日本少年サッカー大会】石川県大会 決勝レポート「10年ぶりの全国大会へ。テイヘンズが石川県の頂点に!!」

2013年06月10日

大会情報

10年ぶりの全国大会へ。テイヘンズが石川県の頂点に!!


 6月9日(日)、「第37回全日本少年サッカー大会 石川県大会」の最終日(準決勝、決勝)が津幡運動公園陸上競技場で行われ、夢の全国大会出場をかけて熱戦が繰り広げられた。

 決勝は、準決勝で太白台FCスポーツ少年団に2-1で勝利し10年ぶり2度目の優勝を目指すテイヘンズFC金沢U-12(以下、テイヘンズ)と、優勝候補筆頭の星稜ジュニアサッカークラブに劇的な逆転勝利を果たし初優勝を狙う津幡ジュニアサッカークラブ(以下、津幡)が石川県69チームの頂点をかけて対戦した。

 試合開始から試合の主導権を握ったのは津幡。準決勝でも好プレーを見せた11番・高嶋くんからのパスを受けた8番・辰川くんがシュートを放つも、惜しくもゴールマウスを外してしまうが、前半5分、ゴール正面で得たFKを高嶋くんが直接決めて津幡がリードを奪う。

 しかし、先制点を奪われたものの落ち着いて攻撃を組み立てるテイヘンズは、前半8分に右サイドからのクロスを4番・今岡くんが落ち着いて押し込み、試合を振り出しに戻した。その後は互いに追加点を目指し一進一退の試合が展開される。

 両チームともチャンスは作るものの決定機を作るには至らず前半が終了。互いに持ち味を存分に発揮し、どちらが勝つのか予想のつかないハーフタイムとなった。

 後半が始まると、直後からテイヘンズがチャンスを作り、GKのすばやいキックが2番北川くんから7番宮村くんにつながるもシュートには持ち込めない。後半3分には北川くんがシュートするも、これは津幡6番の洞庭くんがスライディングで防いだ。

 対する津幡も攻撃時には5番の矢鋪くんを1人残し何とか追加点を奪おうと懸命の攻撃を見せる。試合はこう着状態が続き、時間だけが過ぎていったが、後半の半ばから津幡のディフェンス陣の足が止まり始め、テイヘンズの北川くんがボールを受ける回数が増えるとサイドからの攻撃からチャンスを作り出す。

 そして後半14分、テイヘンズ右CKを宮村くんがゴール前に蹴ると、6番今村くんがフリーで合わせて待望の追加点をあげる。
 たたみかけるように後半16分、右サイドを突破した北川くんのクロスがゴール前でこぼれたところを準決勝でも2得点の宮村くんが押し込み3-1とした。

 その後、津幡が最後の攻撃を試みるも試合終了のホイッスルが吹かれ、テイヘンズが10年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。

■テイヘンズFC金沢U-12 廣茂幸雄監督のコメント
相手のペースで試合が始まり先制点を奪われたものの、すぐに追いつけたのが大きかった。ボールを「止める、蹴る、運ぶ」の基本の質を高めながら、グランダーでつなぐサッカーを貫き、10年ぶりの全国大会では予選リーグ突破を目指したいが、今のレベルで全国大会を勝ち上がるのは難しいと思う。すべてが勉強だと思うし、どこに差があるのか?今後の石川県のレベル向上に何が必要なのか?を探してきたいと思います。

(文・写真●中野栄治)

■大会フォトギャラリー
(写真●中野栄治)

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