【第37回全日本少年サッカー大会】富山県大会 決勝レポート「気迫のこもった攻防が続いた熱戦はPK戦へ。守護神大活躍の水橋FCが4年ぶり2度目V」
2013年06月25日
大会情報気迫のこもった攻防が続いた熱戦はPK戦へ。守護神大活躍の水橋FCが4年ぶり2度目V
「第37回全日本少年サッカー大会 富山県大会」は23日(日)、県総合運動公園陸上競技場で決勝があり、水橋FC(富山市)がPK戦の末に大久保少年サッカークラブ(同市)を下して4年ぶり2回目の優勝を果たした。水橋が粘り強い守りで大久保の攻撃をしのぎ0-0のまま延長戦でも決着がつかなかった。PK戦では水橋主将のGK清水真人くんが3人目のキックを好セーブして3-2で決勝大会出場を決めた。
水橋、大久保ともに丁寧にパスをつなぐ攻撃が持ち味。しかし、この日は開始から球際で激しくぶつかり、中盤でのボール争奪戦がしばらく続いた。最初は水橋ペースで進んだが、前半15分ごろからはピッチの長めの芝にも慣れた双方が攻め合う展開になった。
後半に入ると大久保が個人技を生かして攻め込んだ。同2分に主将の羽根亨佑くんの意表をつく浮きパスから決定機をつるなど猛攻を仕掛けるが、水橋はGK清水くんを中心に橋本一晟くん、山川太吉くんらが体を張った守りでゴールを許さない。同3分、13分には清水くんがビッグセーブでチームを救った。
延長後半に水橋・尾塩海斗くんのミドルシュートがゴールポストをかすめ、終了間際には大久保・尾谷柊くんのFKがバーを直撃したが得点は生まれず勝負はPK戦へ。そして迎えた大久保3人目のPKを、この日大活躍の水橋・清水くんが横っ跳びでセーブして優勝が決まった。清水くんは「全員が勝ちたいという気持ちを全面に出して戦ったのが勝因。緊張はあったが、もし失点したとしても仲間が必ず取り返してくれると考えて思い切ってプレーした。見る人もやっている僕たちも楽しいサッカーが目標。決勝大会でも多くの人をびっくりさせるようなプレーをしたい」と話した。
一方の大久保は5年ぶり2度目の優勝を逃したが、果敢に攻め続ける姿勢で観客を沸かせた。栗山邦彦監督は「日ごろの練習の成果を発揮し、素晴らしい攻撃を何度も見せてくれた」と選手を称えた。
■水橋FC・田原慎嗣監督のコメント
今日はパスをつないで攻める自分たちのスタイルが出せない苦しい試合だったが選手たちが粘り強く戦った。いつも通りならもっとパスをつないで攻めることができたと思うが、会場や応援など決勝戦独特の雰囲気に影響されたのかもしれない。ボールに数多く触れて上達できるように練習はミニゲームを中心に行っている。前回決勝大会に出場した4年前に比べても、良いサッカーができるようになっている。全国大会はレベルの高いチームばかりなので勝つのは大変だとは思うが、今後につながる大会にできるようにこれから準備を考えていきたい。
(文・写真●赤壁逸朗)
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(写真●赤壁逸朗)
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