海外選手には当たり前!? 意外と知らないサッカーと歯の関係

2013年08月01日

コラム

試合中の「あとで」は間に合わない!! 歯のケガはすぐに歯科医院へ

サッカーでも、ヘディングで競った場合などに、歯のケガをすることもありますよね。私も大学時代にサッカーをやっていたのですが、試合中に抜けた歯を拾っている選手を何度か見かけましたよ。

さて、そういうとき「今は試合が大事だから、あとで行けばいいや」となってしまいがちだと思いますが、「あとで」は間に合いません。抜けた歯を拾ったら、すぐに歯科医院へ急いでください。歯が抜けた場合ならば、30分以内に処置をすれば、元にもどすことが可能です。

抜けた歯の根には、歯根膜という膜があります。一度乾いてしまうと、膜が死んでしまいますが、すぐに歯を拾い、生理食塩水(0.9%の食塩水)につけて歯科医院へ持って行けば、移植することができるのです。食塩水が用意できない場合、本人が口の中に入れてなめているというのも方法です。

歯が内側に曲がってしまうケガもありますが、その場合もすぐに歯科医院へ行けば元の歯を抜かずに治療ができますから、歯が抜けたり、曲がったりしたら、とにかく急いで歯科医院へ行き、処置してもらうようにしてください。

スポーツ選手なら、デンタルケアも積極的に

幼児期は仕上げみがきをしていたけど、今は子ども任せにしている、というご家庭が多いかと思いますが、生えたての永久歯は虫歯になりやすいので、このジュニア世代は気を付けなければいけない時期なのです。

そういう意味では、子どものサッカーは熱心に応援しながら、子どもの歯を見ていない、把握していない親御さんが多いのが、気になります。もっと子どもの歯に興味をもってほしいですね。親が何分間も歯をみがいている姿を見せ、親がきちんとケアしている様子がわかれば、子どももきちんとみがくようになると思います

スポーツ選手というのは、健康に対する意識が強いものです。サッカーという人間教育の一環として、歯の健康にもきちんと気を配ってほしいですね。たとえサッカーをやめても、歯は一生使うものですから。

【試合や練習中に歯が抜けたときは?】
■チェック1
抜けた歯を生理食塩水につける、もしくは、本人が口の中に入れる(飲み込まないように!)

■チェック2
30分以内に歯科医院へ向かい、処置をしてもらう。

「あとで」は禁物! 曲がったときも同様にいち早く歯科医院へ!

 


 

白井先生

プロフィール
白井崇浩(しらい たかひろ)
岩本歯科医院 イセザキモール歯科院長

ICOI(国際インプラント学会)認定医。スポーツ歯学協議会 スポーツマウスガード認定医。国立新潟大学歯学部卒業。大学時代はサッカー部のキーパーとして活躍。

 


カテゴリ別新着記事

お知らせ



school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク