トップアスリートのカラダになれる!? 長友佑都選手たちが実戦するトレーニング方法とは?
2013年10月12日
コラム現在、ジュニアチームの子どもたちから、トップアスリートまで、幅広いカテゴリーでトレーナーを務める木場克己さん。そんな木場さんに、トップアスリートのカラダはどこがすごいのか、ジュニア年代から、どのようにカラダづくりに取り組んでいけばいいのかを伺いました。
文●三谷悠 写真●フットボールチャンネル
ケガをしないことが一流の証
――長友佑都選手(インテル)をはじめ、これまで数多くのアスリートを指導されてきた木場さんが考える、肉体的に優れた選手の条件を教えてください。
筋力的にどこが優れているというよりも、ケガをしない選手は常にいい状態で自分のパフォーマンスを発揮できていますね。その意味では、まずケガをしない体を持つということが、条件といえるのではないでしょうか。自己管理がきちんとできていて、ケガをしにくい。それが、すべてのベースになってくると思います。
――ケガをしにくい選手の特徴とは?
子どものうちから、ストレッチや食事を含めて、肉体的なケアをしています。また、練習で筋肉にダメージを受けたとき、どういったストレッチをすればいいかなど、自分で自分の体のことがよくわかっていますね。
34歳まで現役を続けた宮本恒靖さん(前ヴィッセル神戸)は、起床後の心拍数の計測、睡眠時間の管理、練習や試合後の食事などに、しっかりと気を使っていました。ケガをしにくい選手はみな、そうやって自分の体を大切にしています。
――木場さんがパーソナルトレーナーを務め、現在インテルで活躍する長友選手は、どうだったのでしょうか?
長友選手の場合は高校時代から腰痛やヘルニア、腰椎分離症など、腰のケガを患っていました。大学生のとき、僕のところに通うようになってからは、体幹の補強に努めていましたが、どうしても痛みがあった。バランスのいい体という点では、柔軟性に欠けていた部分があったように感じます。
しかし、ストレッチをはじめとするケアや体幹トレーニングを行うことによって、腰の痛みも徐々になくなってきた。当時から高い意識を持っていたので、トレーナーの意見を聞いてメニューをこなすことで、ケガをしにくい柔軟性のある体に変わっていきましたね。
そういう意味でも、ケガをしにくいバランスのとれた体、柔軟性を持っている選手は、トップアスリートに近づくことができると思います。
【写真:フットボールチャンネル編集部】
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