10代の子どものやる気を引き出す方法教えます! 〝親は子どものファンであれ〟【前編】
2013年11月02日
コラム親が子どもの「伸びしろ」を越えてはいけない

そう考えると、親の側は常に言いたいことを我慢しなければならないのだから物足りないですよね。でも、それしかできない。それに尽きるんじゃないでしょうか。
一番いいサポート方法は、とにかく自分の子どものファンになること。ファンは、ずかずか出てきて「ああしろ、こうしろ」とは言わないものでしょう? 「素敵!」「がんばって!」と祈るだけです。それでも伸びなければ才能がないのだから、しょうがないんですよ。
子どもが好きで一生懸命やっているスポーツを、親がずっとつきあうことができたら、それはすごく素敵なことだと思います。でも、それには相当の忍耐力が必要です。子どもの役に立ちたいのなら、じっとついていくことです。
親は子どもに伸びしろがあると信じたいものですが、伸びしろとは、子どもの意識の上限までだと思うんです。それより上に親が先回りしたら、子どもの伸びしろがなくなっちゃう。伸びしろは、親が引っぱりあげるものではなく、子どもの意識の下から押し上げるものです。
野球のイチロー選手のお父さんは、何も言わずに何度も野球を見に連れて行き、本人が「野球選手になりたい」と言い出すまで、ずっと待っていたそうです。練習に付きあうときも、イチロー選手の「もっとやりたい」という気持ちを越えないように、ずっと待っていたそうですよ。
つまり、親は子どもの意識よりちょっと低めのところで応援しなければいけないんです。その忍耐がないのなら、送り迎えだけして、あとはコーチにお任せしたほうがいいでしょう。
もし、子どもに言いすぎてしまい「しまった」と思ったなら、素直に親も子どもに謝ることです。「ごめん」「これは君が考えることだよね」と伝えれば子どもはちゃんと親を許しますから。かえって、謝ってくれたお父さんに対して、「ああ、お父さんも僕のことを一生懸命考えてくれてるんだな」と、いい感じになるかもしれません。
(プロフィール)
菅原裕子(すがわらゆうこ)
NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事。有限会社ワイズコミュニケーション代表取締役。子どもが自分らしく生きることを援助したい大人のためのプログラム「ハートフルコミュニケーション」を開発。大好評を得ている。主な著書に『子どもの心のコーチング』『10代の子どもの心のコーチング』(ともにPHP文庫)、『コーチングの技術』(講談社現代新書)などがある。
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