10代の子どものやる気を引き出す方法教えます! 〝親は子どものファンであれ〟【後編】
2013年11月03日
コラム〝一番いいサポート方法は、とにかく自分の子どものファンになること〟と語る菅原裕子さん。後編では、親ができる子どもの進路に関するアドバイス方法や、子どもに対するコーチングで大切なことなどを紹介します。
文●戸塚美奈 イラスト●舌霧スズメ
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.20春号』P66-69より転載
〈前編はこちらから〉
子どもによりよい進路を提案したいときには
子どものサッカーを見ていて「この子には才能もあるし、もっといい環境があるんじゃないか」と感じ始めることはありますよね。
しかし、子どもにはその気もないのに、親がいいかげんな情報を吹きこんで子どものリズムを乱してしまうようなことをしてはいけません。子どもは中途半端な状態で提案されると、混乱するのです。
まずは子どもにあれこれ言う前に、親が時間をかけていろいろな情報を集め、徹底的に調べつくすことです。また、親が本当に「もっと別なところでやったほうがいい」と思うのなら、一度、チームのコーチに相談することをおすすめします。勝手に思いこむのでなく、冷静になって考える必要があるからです。
そして、確信を持ったときに初めて、「こういう方向もあるよね」と子どもに提案し、話しあうことです。
また一方で子ども自身が「サッカー選手になる」「日本代表になる」と自信満々に訴える、親としては心配になるような子もいます。「そんなの無理よ」などと言いがちですが、それもまた、子どもの領域に踏みこむことで、親の心配を頭ごなしに言っているだけです。
本人に才能がなければ、あるときに「僕はプロにはなれない」と自分で気づきます。自分で判断するときがきますから、今は途方もない夢だと思っても、子どもが自分で気づくまでは受け入れて応援しましょう。
しかし、子どもがいつまでたっても過剰な自信だけで、自分の力に気づかないのなら、それまでの育て方に問題があるかもしれません。水をこぼしても親がすぐに拭いてくれる。何も言わなくても欲しいものがさっと出てくる。そのような育て方をされた子は、万能感ばかりがパンパンに膨れ上がり、すべてが自分の思い通りになると勘違いしているんです。そういう子どもに対しては、家庭での対応の仕方を考え直さなければいけないでしょう。
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