祝Jリーグ2連覇! サンフレッチェ広島キャプテン・佐藤寿人選手の少年時代 ―目の前の「壁」を乗り越えて―【前編】
2013年12月11日
インタビュー「2013Jリーグディビジョン1」を逆転優勝で2連覇を果たしたサンフレッチェ広島。そのチームをけん引したのが、キャプテンであり、今シーズンにJリーグ史上初の10年連続2ケタ得点を記録した佐藤寿人選手。身長170センチと決して体格に恵まれてはいないものの、一瞬の切れ味で相手DFの裏へと飛び出し、冷静かつ正確無比なシュートでゴールを奪い続ける佐藤選手はどんな少年時代を過ごしたのでしょうか。
文●寺下友徳 写真●佐藤博之
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.13夏号』P10-15より転載
兄・勇人とともに歩んだ少年時代
――まず、サッカーを始めたきっかけは?
僕は双子ということで遊び相手として兄(現在ジェフユナイテッド市原・千葉に所属する佐藤勇人)がいつもいました。3、4歳のときに両親からサッカーボールをプレゼントしてもらって2人だけで遊び始めたのがきっかけですね。
そして小学校1年生になったときに、僕はサッカーチームに入りたくて大増サンライズFCにいきました。実は勇人はそのときに「剣道をやりたい」と言っていたのですが、僕がサッカーをしているのを見て、同じ大増サンライズFCに入ってきたんですよ。
――その「大増サンライズFC」に入ろうと思った理由はどこにあったのですか?
今までは勇人と2人でしかサッカーをしていなかったので「みんなでサッカーをしたい」と思ったことと、あとは「チームに入ってユニフォームが着たい」と思ったこと。当時、低学年チームのユニフォームが黄色、パンツが青だったのですが、それがブラジル代表のカラーリングと似ていたので、そこへの憧れもありましたね。
――当時のトレーニングではどんなことをしていたのですか?
リフティングとマーカーやコーンを置いてドリブルの練習をひたすらやっていましたね。今も監督をやっている平原隆幸さん(現・クラブ代表)からはボールコントロールやボールタッチの感覚を重要視される方だったので、グラウンドに来たら練習前にもみんなでひたすらリフティングをしていました。もう、それがクラブの習慣になっているんですよね。
――当時、リフティングはどれくらいできていたのですか?
低学年のときはさすがに覚えていないですけど、6年生のときには「1000回できたら手帳に名前が載る」というのがあって、そこまで行ったくらいですかね。普段も300回、400回は普通にできていたので、きっと今よりリフティングはうまかった。そう考えると「よくつづいたな」と思います。
――練習の頻度はどれくらいあったのですか?
低学年のときは週2回だったのですが、徐々に回数が増えて最終的には週4回くらい。週末に試合があったら、月曜日は休みで火・水に練習、木曜日は休みで金曜に練習といった感じですね。
カテゴリ別新着記事
ニュース
セレクション
-
【ユース セレクション】ザスパクサツ群馬(群馬県)2020.09.23
-
【ジュニアユース 体験練習会】SC大阪エルマーノ(大阪府)2020.09.23
-
【ジュニアユース セレクション】府ロクジュニアユース(東京都)2020.09.23
-
【ジュニアユース(女子)セレクション】ザスパクサツ群馬レディース(群馬県)2020.09.18
コラム
-
風間八宏が考える選手が育つ環境設定「自主トレの時間で選手たちは伸びる」2021.03.03
-
「共通理解を持ってサッカーをする習慣がありますか?」興國高・内野監督と考える“プレーモデル在り方”とは2021.02.12
-
キミはどんなタイプかな? 自分のプレースタイルを知るための“40の質問”2021.01.22
-
「eスポーツ」はスポーツか? サッカー選手を目指した少年がeスポーツ選手になるまで2021.01.20
大会情報
-
鹿島アントラーズノルテジュニアが初優勝を飾る ~ワーチャレ取材日記④~2020.12.31
-
大会4日目フォトギャラリー【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2020】2020.12.31
-
準決勝に進出した4チームの指導者は大会で何を感じたのか。 ~ワーチャレ取材日記③~2020.12.30
-
【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2020】決勝トーナメント 大会4日目(12/30)2020.12.30
お知らせ
人気記事ランキング
- 子どもの「背が伸びない」悩みを食事で解決!! 身長をグングン伸ばす5つのポイントとは?
- “早熟タイプ”か“晩熟タイプ”か。成長のピークはいつ訪れる? 子どものタイプを知ろう!!
- 育成年代で「普遍的な戦術」を教えなければ、新しい環境に順応できなくなる
- 「筋トレをすると背が伸びなくなくなる」「牛乳を飲むと背が伸びる」はホントか?
- 元バルサ育成統括コーディネーターが語る指導理論。「7~8歳になるまではサッカーのトレーニングを開始するべきではない」
- 成長期におとずれる「クラムジー」に対して保護者と指導者は何をすべきか?
- 栄養不足は身長が伸びない原因に! 子どもの成長を促す亜鉛の重要性って?
- フットボールは“判断”のスポーツ。育成年代に必要な「サッカーへの情熱」を引き出す指導法
- 正しく使用すれば、早く治る、綺麗に治るなどの効果を実感できるモイストヒーリングのキズケア製品とは
- 運動神経は”才能”ではない!? スポーツ上達の秘訣は「脳」にあり