ナイスプレーのために親からはじめよう!睡眠改善のススメ【前編】
2014年01月25日
コラム世界でも少ない日本の子どもの睡眠時間
――ただ、現実として、昼寝をするのは日本の環境では難しいですよね。
それが問題だと思うのです。日本の子どもたちは一番睡眠時間が短く、今後、幼稚園生の昼寝の時間がなくなる地域もあります。世界の平均と日本の睡眠時間には一時間の差があるのに、少ない睡眠時間もどんどん削られて、活動時間に当てられていくのです。
一日の時間は24時間しかない。そのなかの優先順位に睡眠が入っていないのです。人間は『寝て、食べて、排泄する』ことで、初めて脳と体が活動する昼行性の動物ですから、本来なら『寝て、食べて、排泄する』ことの優先順位を上げるだけで、パフォーマンスがよくなるはずです。みなさん、自分の体をコントロールできると思っているようですが、そんなことは難しいのです。
――たとえば、“寝溜め”という言葉があります。“寝溜め”をすれば、平日の睡眠不足を補えると思っている方々がいるのですが、実際にどうなのでしょうか?
“寝溜め”の効果はありません。それは睡眠の借金を返すということになります。平日寝ないで借金が溜まったとします。そうなると利子がつきますよね。休日にその分を支払おうとして寝ても全額は返せません。8割返せればいいというところでしょう。どんどん利子で借金は増えていくばかりですから、借金しないことが大事です。もちろん、睡眠の貯金もできません。
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