ナイスプレーのために親からはじめよう!睡眠改善のススメ【前編】

2014年01月25日

コラム

睡眠のとり方次第でパフォーマンスは変わる

――では、スポーツ選手にとって、睡眠はどれくらいパフォーマンスに影響するのでしょうか?

 たとえば、84年のロサンゼルス五輪に出場したマラソンの瀬古利彦さんは金メダル候補と言われていました。しかし、実際の結果は14位。原因のひとつは、ロサンゼルス入りしたのが、直前だったことです。時差ぼけ状態ではいいパフォーマンスは望めません。近年では、日本代表は一週間前には現地に入りますよね? ここで雲泥の差が生まれているんです。

――つまり、睡眠時間や取り方次第で、パフォーマンスは大いに変わるということですよね。それは、子どもたちも同じだと思うのですが、子どもたちが早寝を望んでいないという声もありますし、実際、習い事などで早く寝る、睡眠時間を多く取ることが難しい子もいます。

 子どもが寝ないというのは、大人が睡眠を大事にしていないからです。たとえば、大人が楽しそうに夜更かしをしていれば、子どもだって夜更かししたくなるものです。まずは大人から意識を変えないと。

(後編へ続く。次回は1月26日更新予定)


プロフィール
神山潤(こうやま・じゅん)

東京ベイ・浦安市川医療センター センター長。東京生まれ、東京医科歯科大学医学部医学科卒業。睡眠、特にレム睡眠を脳機能評価手段のひとつとして捉える臨床的な試みに長年取り組む。旭川、ロサンゼルスでは睡眠の基礎的研究にも従事。アメリカから帰国後、日本の子どもたちの睡眠事情の実態(遅寝遅起き)に衝撃を受け、社会的啓発活動を開始している。

 


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