“サッカーの新しい教科書”から習う! 戦術的視点で見る日本代表戦の観戦ポイント
2014年06月14日
サッカーエンタメ最前線いよいよブラジルワールドカップ初戦となるコートジボワール戦を控えた日本代表。日本代表の勝利を願って、たくさんの方が観戦すると思います。そこで、今回は現在、絶賛好評発売中の『サッカーの新しい教科書』より、日本代表戦における観戦ポイントを少し紹介します。これを参考に日本代表の勝利を願って、応援しましょう。
文●坪井健太郎 構成●小澤一郎 写真●Getty Images
攻撃の起点は左サイド。守備のキーマンは山口蛍選手
日本代表の起点は、間違いなく左サイドです。右はスペースがある中で崩して行く。左サイドであれば、相手が上手くスライドをして対応してきても、テクニックのある選手がいるため崩せる。少なくとも、タメを作れる。左でタメを作って右に展開するというのが日本代表の攻撃の形です。右から崩す場合、岡崎慎司選手に展開して内田篤人選手が上がっていく。攻撃のスピードを上げるのは右サイドとなっています。
(2013年11月に行われた)オランダ戦は後半開始から清武弘嗣選手に代わり香川真司選手が投入されました。その香川選手は「偽ウイング」と呼べるポジションの選手です。バルセロナとスペイン代表でイニエスタがウイングに起用されながらも中に入って中盤の選手としてプレーするような形です。
そういう点で見ると、日本はスピードアップするポイントや選手がはっきりしていません。香川選手にボールが入ったとしても、特に状況が崩れるわけでもない。強いて言うなら、ボールが収まって、引きつけてパスを出せるのが本田圭佑選手です。日本のボールの預けどころは本田選手にすべきでしょう。
そのオランダ戦からは山口蛍選手が日本代表のボランチとしてデビューしましたが、今後も定着しそうな予感を抱かせるほどのパフォーマンスを見せました。彼はこれまでにいなかったタイプの守備的ボランチで、中盤の守備がより締まった印象をうけます。
またオランダ戦の岡崎選手の守備は知的で戦術的に機能することを示してくれました。オランダやスペインのようにボールを保持されるチームに対しての組織的なプレッシングでも、彼の守備面でのパフォーマンスを活かしてボール奪取を図り、カウンターからチャンスを作ることができるはずです。
アジア予選での日本は基本的にはボールを保持できますから、組織的なプレッシングからのカウンターというアクションが多い試合はあまりなく、このような戦い方に慣れていません。しかし、日本代表がワールドカップで勝ち進むためにはこうしたプレッシング、守備の戦術的要素は必要不可欠です。
テクニックとフィジカルのレベルが一回り上の相手に対して知的にプレーすることが求められる世界での戦いにおいては、守備面でのオーガナイズこそが真の見所と言うこともできます。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
「ナショナルトレセンU-13東北」参加メンバー発表!2023.06.11
-
「INCLUSIVE HUB SHONAN」が設立!湘南ベルマーレと共に地元地域と連携して共生社会実現を目指す2023.06.11
-
「U-16日本女子代表候補トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!2023.06.09
-
「AFC U17アジアカップ タイ2023」に臨むU-17日本代表メンバー発表!2023.06.04
セレクション
-
【ユース セレクション】ザスパクサツ群馬(群馬県)2020.09.23
-
【ジュニアユース 体験練習会】SC大阪エルマーノ(大阪府)2020.09.23
-
【ジュニアユース セレクション】府ロクジュニアユース(東京都)2020.09.23
-
【ジュニアユース(女子)セレクション】ザスパクサツ群馬レディース(群馬県)2020.09.18
コラム
-
ミスを避けるための反復練習ではなく、失敗するためのトレーニング。牡蠣を真珠にする指導理論とは2023.06.10
-
「クロス対応では他のGKより特徴を出せる」浦和レッズGK鈴木彩艶はU-22日本代表で成長した姿を2023.06.09
-
「困難こそが最高の学校」才能を練磨する逆境とトレーニングの目標設定2023.06.08
-
無意識に次のプレーを予測する。解決すべき偶発的局面を繰り返し経験するためのトレーニングとは2023.06.05
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会第16回MUFGカップ 大阪大会】大会結果・フォトギャラリー2023.03.15
-
【卒業記念サッカー大会第16回MUFGカップ 愛知大会】大会結果・フォトギャラリー2023.03.08
-
【卒業記念サッカー大会第16回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2023.02.22
-
【卒業記念サッカー大会第16回MUFGカップ 東京大会】決勝レポート2023.02.22
お知らせ
ADVERTORIAL
![]() | ジュニアサッカー大会『2023'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 「2023ナショナルトレセンU-13 関東」参加メンバー発表!
- 「AFC U17アジアカップ タイ2023」に臨むU-17日本代表メンバー発表!
- 「U-16日本女子代表候補トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!
- バルサだけじゃない!!『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017』で輝いた7人の日本人選手たち/ジュニサカMIP
- 「2022ナショナルトレセンU-13 後期(中日本)」参加メンバー発表!
- 身長は「遺伝」なのか?子どもの背を伸ばす「2つ」の要素
- オーバーワークになっていませんか? 大人が知るべきジュニア期の「疲労回復法」
- 「もも上げクランチ」でキック力を鍛える!/【サッカー専用】小学生のための体幹トレ
- 「2023ナショナルトレセンU-14 前期(西日本)」参加メンバー発表!
- “サッカーお弁当”は炭水化物を中心に!運動のエネルギー源になるレシピとは?