“サッカーの新しい教科書”から習う! 戦術的視点で見る日本代表戦の観戦ポイント

2014年06月14日

サッカーエンタメ最前線

日本の武器はコンビネーションプレーとセットプレー

 日本代表の最大の長所は、何といっても世界トップクラスのテクニックレベルを活かした狭いエリアでも通用するコンビネーションプレーです。フィジカル的に見ても、日本代表選手の一瞬のスピードは世界の中でも十分通用します。

 オランダ戦、ベルギー戦でもこのコンビネーションプレーによって得点を奪いましたから、ワールドカップでもそれを十分発揮していくべきです。香川選手、本田選手、岡崎選手、大迫勇也選手(柿谷曜一朗選手)、遠藤選手が絡む中央での突破からのフィニッシュが良く機能するようになれば、相手は中に集中してきますので、フエゴ・インテリオール(真ん中でのプレー)が良く機能します。そうすることで、サイドのスペースもでき、中央でのプレーは日本のサッカーの柱になっていくべきだと思います。

 また、あまりフォーカスはされていませんが、攻撃のセットプレーに関して、日本代表はバリエーションを持っています。コーナーキックは直接中にボールを入れるだけでなく、ショートコーナーからのトリックプレーも披露しています。スローインも細かく指導が入っていると言われているように、ザッケローニ監督はセットプレーを細かく準備するタイプの監督です。

 現代サッカーにおける、セットプレーの占める重要度は日に日に高くなっていますし、ワールドカップになれば流れの中からの得点チャンスはそれほど多くありません。その意味でも、日本にとってセットプレーはとても大きな意味を持つプレーなのです。


プロフィール
坪井健太郎
(つぼい・けんたろう)

静岡学園卒業後、指導者の道へ進む。安芸FCや清水エスパルスの普及部で指導経験を積み、2008年にスペインへ渡る。バルセロナのCEエウロパやUEコルネジャで育成年代のカテゴリーでコーチを務め、2012年には『PreSoccerTeam』を創設し、マネージャーとしてグローバルなサッカー指導者の育成を目的にバルセロナへのサッカー指導者留学プログラムを展開中。また、森亮太氏と共著で『誰にでもわかるサッカー説明書~スペインサッカーを日本語に具現化~』を電子書籍出版。 現在、新著『サッカーの新しい教科書』が絶賛発売中!(2014年5月16日発売)

 

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