日本代表の攻守のキーマンとなる森重真人選手が歩んだ少年時代

2014年10月09日

サッカーエンタメ最前線

全日本少年サッカー大会での思い出

 広島高陽FCでの一番の思い出は、やはり6年の夏に出場した全日本少年サッカー大会だ。真人少年は植村代表が指揮を執るチームのエースストライカーとして活躍。順当に2次リーグまで勝ち上がった。そこで迎えた相手は森本貴幸(現ジェフ千葉)、喜山康平(現松本山雅)らを擁するスター軍団・東京ヴェルディジュニア。一筋縄で勝てる相手ではなかった。

「私は最初、森重を下げて守り切る作戦を考えました。でも試合直前に正GKが鼻血を出し、メンバー構成を変えなければいけなくなりました。その状況だと守っても勝つチャンスはほとんどないと判断。普段通り、森重を前で使ったんです」(植村監督)

 広島高陽は前半15分までは耐えたが、最終的に3つのゴールを許してしまった。そんな苦しい展開の中でも真人少年に得点機が訪れた。味方のスルーパスに抜け出し、GKと1対1になる決定機を迎えたのだ。が、トラップが大きくなり、シュートすることができず、GKにキャッチされてしまう。そのミスのことはプロになった今も脳裏に焼き付いて離れないという。

 植村代表も「このチームはいい選手がそろっていて、ウチは森重が抜け出して1点を取ったら勝てるチームでした。地区大会も全少もそうやって勝ち上がってきました。まさにスーパーエースと言っても過言ではありません。そのあいつが決められなかったのだから仕方ないですね」と全少での悔しい敗戦を思い返した。

 それでも、初めての全国大会は真人少年に確かな自信をもたらした。この年末に福島・Jヴィレッジで行われたナショナルトレセンU-12にも選ばれ、東京ヴェルディ勢と再会。洗練されたプレーを見せる彼らから新たな刺激を受けた。そんな真人少年に植村代表はより高いレベルを経験させたいとサンフレッチェ広島ジュニアユースのセレクション受験を勧める。それを本人も快諾し、実際のテストにのぞんだ。

「1日で1次、2次をやるのですが、2次はゲーム形式だったと思います。その頃は自分なりに自信があったので、合格するだろうと勝手に思っていました」と森重は笑みを見せた。

「森重と広島のジュニア年代の双璧をなす選手」と位置づけられていた井口明神(いのくちみょうじん)小の槙野智章(現浦和レッズ)も同じく合格。後にプロキャリアを一緒に築いていくことになる新たな盟友とともに、サンフレッチェ広島ジュニアユースの扉を叩いた。

 

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