1対1がもっと面白くなる話題の大会。「個」の技術を磨く方法とは?
2015年03月27日
コラムメンタル面や駆け引きも重要となる
――昨年から大会を重ねるにつれて、選手たちのプレーで見えてきたことはありますか?
佐藤 駆け引きの部分はまだまだ向上してほしいという印象があります。前に立ちはだかる相手に対して、「とりあえず抜く」という選択肢にこだわるのではなく、「対相手(=ディフェンダー)」と「対味方(=壁)」との双方の駆け引きをうまく使い分けることを、もっと意識すれば上達するのかと思います。
そのほかには、この大会を通じて、やはりメンタルも重要な要素と感じました。メンタル面で未熟な子どもは、1点、2点と得点を許していくと、気持ちが落ちてしまったり、中には泣いてしまう子どもまでいるほどでした。逆に、たとえ得点を奪われても、「なんとか同点に」「なんとか逆転に」と、あきらめないでがんばる子どももいました。
――佐藤コーチから見て、この1対1を攻略するのに、アドバイスとしてあげられることはありますか?
佐藤 私もディフェンダーの選手だったので、守備の意識ももっと高めてもらえるとうれしいですね。よく見られたのがボールを一発でとりにいって抜かれるケースがありました。一発でいかず、がまんして相手のミスを誘うような駆け引きをするのもいいでしょう。
そのほかにも、たとえば、シュートコースに入らなくても、わざとコースをあけて相手が打った瞬間にボールを奪いにいくなど、頭を使って考えるプレーをしてもらいたいですね。それも一つの駆け引きになります。
――攻撃の部分はいかがでしょうか?
佐藤 最近の子どもたちは、本当にテクニックがあります。それは素晴らしいこと。ただ欲をもっといえば、フェイントなどを使って横に動くだけではなく、縦のプレーも重要だということ。
私自身、選手のときに、縦に向かってくるオフェンスの選手は本当に脅威でした。一概に横への意識が悪いというのではなく、メッシのドリブルのように横→横→縦というような、横と縦の意識をつけると、駆け引きの種類も増えてくるでしょう。
また、エアピッチの壁の使い方でも、これまで見てきて、意図的に縦の壁を利用している選手が少なかったのも事実。一般的なサッカーの試合でも危険な状況になるのは、縦にボールが入る瞬間です。ドリブルでもワンツーパスでも横だけでなく縦も意識することが大切ですね。
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