大切なのは “大人たちの意識”。リーグ戦のモデルケースとして理想的なスペインの育成事情
2015年05月01日
コラム今年度から日本のジュニア年代でも、各地域でのリーグ戦が本格的に始まった。ジュニア年代の育成現場においてリーグ戦への移行は、日本ではこれまでトーナメント方式が主流だったこともあり、様々な問題が出てきているところだろう。そこで今回は、ジュニア年代からトップリーグまで完全に近い形でリーグ戦が行われているスペインで、指導経験のある徳永尊信氏(FC町田ゼルビアジュニアユース監督)にお話を伺った。
(取材・構成・文●高橋大地/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images/編集部)
プロさながらのスケジュールをこなす育成リーグ
まず、なぜ日本の育成は慣れ親しんだトーナメント方式からリーグ戦主体の育成に切り替えようとしているのか。そこには2010年のW杯優勝や、バルセロナ全盛時代にスペインの育成が脚光を浴びたことが関係してくるだろう。そのスペインでは育成年代でもリーグ戦が定着している。
「スペインには、7歳〜18歳まで各カテゴリー(2歳ごと)でだいたい16チーム、ホーム&アウェー戦で年間30試合以上、真剣勝負の場として毎週リーグ戦が行われています。その各年代のカテゴリーで、レベルが上がるほどグループ数が少なくなる、ピラミッドのような形で形成されています」
さらにスペインでは年間スケジュールがシーズン始まる前に決まる。これによって、ジュニア年代でもオフシーズンが存在する。
「オフシーズンがあると、シーズンが始まる前には練習試合を組んでリーグ戦に向けて準備していくという流れになります。そうすると自然とオン・オフの切り替えができるようになるんです」
まるでプロさながらのスケジューリングだが、このカレンダーが育成年代にも定着している。さらにスペインのリーグ戦がプロさながらなのはシーズンが始まっても同じだ。
「週単位のリーグ戦でスケジュールを組めることによって、自然とトレーニングもより実戦に近いものになります。毎週の公式戦となると、試合での効率を求められるし、1点の重みの意味も違ってくる。勝ち点を意識すれば点を取るための練習が自然と増えてきますし、前の試合の反省から構築したトレーニングになってきます」

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