サッカーで世界一を目指す。とにかくサッカーが好きだった宮間あや選手のジュニア時代
2015年06月05日
サッカーエンタメ最前線身近にいた“偉大”な先輩
──中学生のときに日テレ・メニーナに入団して、女子のチームでプレーを始めました。何か心境の変化はありましたか?
初めて練習参加したときに、トップのベレーザでプレーさせてもらったんですが、プレーが速かったり、サッカーが全然違って驚いたのを覚えています。当時は特に前線で待つことやサイドバックの上がりもなく、守るのも攻めるのも全員が一生懸命やるという感じだったんでビックリしました。
──印象的だった選手はいますか?
やっぱり澤(穂希・INAC神戸レオネッサ)さんですね。私が入ったときは一緒にいて、私がベレーザに上がるときにアメリカのチームに移籍してしまったんですけど、オフに帰って来る度に向こうで学んだことを教えてもらっていました。当時、大野忍選手(オリンピック・リヨン)とともに“チビ”って呼ばれて、ご飯に連れていってもらったりしていました。
──プレー面では、どんなことを教えてもらいましたか?
ただボールを一緒に蹴るだけでも嬉しくて仕方なかったのですが、一番忘れられないのがキックです。当時の日本はグラウンダーのパスが良い、ボールを浮かすなというのが主流だったんですけれど、ボールが浮いていても味方に到達するまでに地面に落ちなければそのほうが速いということを教えてもらいました。
──最後に、サッカーをがんばる子どもたちへのメッセージをお願いします。
サッカーを楽しめとよく言われると思うんですけど、サッカーに本気で向き合って欲しい。笑うだけが楽しいじゃないと思うし、勝つことも負けることも含めて本気でサッカーと向き合わないと勝ったときに負けたチームの痛みもわからないと思います。

<関連リンク>
・『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.29』
・『トムさんと宮間あやのサッカーテクニックス』
プロフィール
宮間あや
(みやま・あや)
1985年1月28日生まれ。千葉県出身。小学校1年生のときに父親が作ったクラブでサッカーを始め、中学生の時に読売メニーナ(現日テレ・メニーナ)へとプレーの場を移す。トップチームでもあるベレーザに2種登録選手としてデビューし、2001年に岡山湯郷Belleへと移籍。日本代表としてFIFA女子W杯の初優勝やロンドン五輪の銀メダル獲得に大きく貢献し、2年連続でアジア・サッカー連盟の女子の最優秀選手に選ばれるなど女子サッカーを代表する選手のひとり。
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