【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2015】決勝レポート
2015年08月31日
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2015エスパニョールが初優勝、バルサは東京都U-12に敗れる
(文●平野貴也 写真●編集部)
世界の強豪育成クラブを招待して行われる「U-12ジュニアサッカーワールドジュニアチャレンジ2015」は30日に最終日を迎え、決勝戦はスペインから初参加のRCDエスパニョールがPK戦の末に東京都U-12を下して初優勝を飾った。
試合の前半は、エスパニョールのペースで進んだ。中盤のアレックスくんが力強いプレーで攻撃の起点となり、左DFのオスカーくんが積極的な攻撃参加からシュートやクロスを放った。前半のハイライトは、オスカーくんが個人で左サイドを突破して放ったシュートシーンだ。一方の東京都U-12は持ち前の守備力で応戦。セットプレーやカウンターで反撃に転じた。しかし、3日連続の日程で最終日には準決勝も行っていることや、味の素フィールド西が丘の広いフルコートを使用した影響もあるのか、両チームとも運動量が上がらず、決定機はなかなか生まれなかった。
それでも後半になると選手交代を頻繁に行う東京都U-12が鋭い攻撃を続けた。後半10分、右サイドを川室翔海くんが突破すると、こぼれ球からシュートを連発。後半14分には高橋安里くんが左に展開し、宮下菖悟くんのクロスを吉田崇幸くんが頭で合わせる決定機があったが、ミートが弱くシュートは流れた。結局、前後半各25分では得点が生まれず、勝敗は3人制のPK戦に持ち越された。先攻の東京都U-12は、1本目のキックを外したが、大会を通じて安定したセーブを見せて大会MVPに輝いたGK長田友樹くんが2本目で相手のシュートを止めて追いついた。しかし、3本目のキックを防がれて再びリードを許し、最後はエスパニョールの3人目アルバロ君がゴール右にしっかりと決めて2-1で勝利をつかんだ。
優勝したエスパニョールは、個々が力強いプレーを見せながら、連係してボール支配も行える好チームだった。また、2年連続の準優勝となった東京都U-12は隙のない守備を武器とし、準決勝では3連覇を狙ったバルセロナU-12を大いに苦しめてPK戦で破る活躍も見せた。この大会の目玉であるバルセロナは、登録上の問題で複数の選手が出場できず、過去2大会ほどの強烈なインパクトを残すことはできなかったが、それでもパスワークとアイデアあふれるプレーを随所に見せて、存在感を示した。
大会は3回目を迎えたが、東京都U-12の米原隆幸監督は「第1回大会のときは、僕たち日本のチームがバルセロナに対して『試合をしていただける』という感覚だったけど、2回目では一泡吹かせてやろうという気持ちで臨んだ。それでも試合では腰が引けてしまっていたけど、3回目でようやくしっかりとチャレンジできた」と総括。日本のジュニアサッカー界を世界レベルのプレー、意識に近付けるという意味では、確実な進歩が見られた大会だった。
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