【ダノンネーションズカップ2016 in JAPAN】決勝レポート
2016年03月30日
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ヴァンフォーレ甲府U-12がフランス行きの切符を獲得!
(文・写真●編集部)
3月26日(土)、27日(日)の2日間にわたり『ダノンネーションズカップ2016 in JAPAN』が駒沢オリンピック公園で開催され、ヴァンフォーレ甲府U-12(以下、ヴァンフォーレ)が決勝で横浜F・マリノスプライマリー(以下、マリノス)をPK戦の末に下し、山梨県勢としても初となる世界大会への切符を掴んだ。
試合は圧倒的なマリノスペースで始まった。開始早々に右サイドの19番・舩木大輔くんがゴール中央にクロスをあげると、これをフリーで待っていた5番・野頼駿介くんが頭で合わせゴールネットを揺らす。幸先よく先制したマリノスは、その後も8番・松村晃助くんや7番・松田統史くんのドリブル突破や積極的なミドルシュートでヴァンフォーレゴールを脅かすと、守備では出足が鋭いディフェンスでピッチを支配。ヴァンフォーレの西川陽介監督も「このまま何点取られてしまうのか、不安になるような展開でした」と語るほどマリノスが素晴らしい試合の入りをした前半であった。
それでも「前半の終わりから自分たちで少しずつボールを動かせるようになってきた(西川監督)」ヴァンフォーレは、0-1で迎えた後半開始早々、背番号9をつける内藤大和くんのゴールで同点に追いつく。「(サイドからのクロスを)相手ゴールキーパーがボールを弾きそうだな、と思ったのであんまり中に入り込まずこぼれ球を待っていました(内藤くん)」とストライカーとしての勘が光ったゴールだった。
この後は、お互いがチャンスをつくるものの両チームの守護神・渡辺快くん(マリノス)、保坂泉喜くん(ヴァンフォーレ)がゴールを許すことはなく、試合終了のホイッスルを迎える。PK戦では、保坂くん(ヴァンフォーレ)が素晴らしいシュートストップを見せて、ヴァンフォーレが『ダノンネーションズカップ2016 in JAPAN』を制した。
国内大会を制したことで世界大会に出場することが決まり、選手たちもフランスに行くのを楽しみにしている様子だった。準決勝・大宮アルディージャジュニア戦で小柄ながらもヘディングで値千金の決勝ゴールをあげた7番・保竹駿斗くんは「国内大会より、良いプレーをしてしっかり自分のプレーを出せるように努力していきたいと思います」とさらなる向上を誓い、10番・渡邉春翔くんは「優勝を狙って、たくさんゴールを挙げられる選手になりたい」と語った。
また西川監督は、「僕らのクラブは山梨では希望の光なんです。トップチームが戦うことで県民を勇気づけられるような地方の小さなクラブ。そんな僕らが日本を背負って立つということは、本当に滅多にないことなので、日本全国のみなさんの代表として、凛々しく戦いたいと思います」と意気込んだ。
■優勝 ヴァンフォーレ甲府U-12 西川陽介監督のコメント
先週の公式戦(チビリンピック関東大会)からなんですが、選手たちの動きが固すぎて自分たちの持ってる力を出せずに悔しい思いをするという部分がすごく多かったんですが、(ダノンネーションズカップ)準々決勝の浦和戦から、本来の彼らのたくましさが出てきました。
(決勝では)先週のチビリンピックでも負けていたマリノスが相手でしたので、彼らの上手さやタフな部分というのはわかっていました。自分たちはチャレンジャーのつもりで挑んだのですが、マリノスの入りが本当に素晴らしくて、このまま何点取られてしまうのか、不安になるような展開でした。それでも、前半の終わりから自分たちで少しずつボールを動かせるようになってきて、後半の入り次第ではチャンスもあるかなと思っていたのですが、後半早々に同点に追いつけたので良かったです。
(世界大会への意気込み)僕らのクラブは山梨では希望の光なんです。トップチームが戦うことで県民を勇気づけられるような地方の小さなクラブ。そんな僕らが日本を背負って立つということは、本当に滅多にないことなので、日本全国のみなさんの代表として、凛々しく戦いたいと思います。
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