EUROで躍進したアイスランド。人口33万人の「小さな育成大国」が起こした“奇跡”という名の必然
2016年07月04日
コラム国民の98.9%が、代表チームの試合を見ている国がある。その国の名は、アイスランド。EURO2016という世界の舞台で躍進を遂げ、美しい自然に囲まれる小さな島国が起こした「奇跡」は、我々サッカーファンを熱くさせてくれた。しかしこの奇跡は、一夜にして偶然生まれたものではない。20年に渡り、広大な大地で静かに種を撒いてきた「小さな育成大国」の手によって、咲くべくして咲いた花だからだ。
文●結城康平 写真●Getty Images
アイスランドってこれだけ小さい
アイスランドの人口はわずか33万人。日本で例えれば、福島県郡山市の人口と同じくらいとなっている。アイスランドについて、代表選手の1人であるアルフレッド・フィンボガソンは「アイスランドは素晴らしい自然を持つ国で、出来るだけそれを知られたくない。だから魅力的な響きじゃない、『アイス』って名前をつけたのさ。グリーンランドは、その逆だ。魅力的な名前だけど、行ったらガッカリする」と笑う。
フィンボガソンの言葉を借りれば、「知り合いの知り合いまで辿れば、国民の全てを知っているレベルに小さい国」だ。しかし、国の小ささだけに注目することは間違いだ。アーティストのシガーロス(Sigur Rós)やビョーク(Björk)など世界的に突出した才能を生み出し、フットボールにおいても、アイスランド代表のEURO2016での輝きは様々なことを考えさせる。BBCの女性レポーターAzi Farniはアイスランドのフットボールについて、「過去20年間に渡って育成や施設に投資してきた事実を見逃してはならない」と述べる。
Come and be Inspired by Iceland from Inspired By Iceland on Vimeo.
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