FC東京育成部長が語るU-12からトップまで一貫した育成プラン。目指すは「育成の前倒し」
2016年07月15日
インタビュー諸外国に比べて幼い日本の少年
――最近の子はサッカーに行く準備を自分でやらず、お母さんにやってもらっているということも耳にします。そういうところが、ピッチ上で、厳しい局面で最終的に自らで判断できないことに繋がっているのではないか、と。
福井「おっしゃる通りです。今度、FC東京U -15の中学2年生の年代の子たちが海外遠征に行きます。その説明会で久しぶりに保護者が集まる機会があったので、スタッフが『洗濯は自分たちでやらせていますか?』とたずねたそうなんです。そうしたら、お母さんがやっているという空気が流れた、と。今の時代は便利だからスイッチ一つ入れたら洗濯なんかできるわけです。
こういうところから指導しなければいけない。FC東京に加入してきた時点で選手たちにはプロになるという夢があります。そのためにも、身体づくりは重要です。そこは深川とむさしのスタッフも一生懸命に保護者に言い続けています。でも、身体をを大きくするにはバランスよく食事を摂ることが大事です。そのためには胃を強くしなければならない。
当然、栄養の側面の講習会を開きますが、24時間の生活の中で勉強と同様に大切なものがあります。そういう点で日本人選手には幼いところがあります。以前は海外遠征に13から14歳になる年齢の選手が行っていました。ようするに、新中学2年生になる春休みですね。
しかし、あまりに幼すぎて…。同世代の海外の選手は精神的にも身体的にも自立していて、戦術的にも考えてサッカーをしています。対して、FC東京の選手たちは同じ成長段階にいなかったので、もう一つ精神的にも成長した14から15歳になる新中学3年生で海外遠征に行くことにしました。
身体的な面を含め、日本の子どもたちは成長スピードが遅い。これはもう民族的なものでもあるのでネガティブに捉えるかどうか…。だから、この世代の頃に後々の成長スピードを上げるため、どう土台作りをするのかが大切になると考えています」
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