プロ選手を輩出し続ける市立船橋。指揮官が語る「選手の主体性を高める」組織マネジメントとは
2016年09月07日
サッカーエンタメ最前線全国高等学校サッカー選手権大会で優勝5回、高校総体で優勝9回の成績を誇る、強豪・船橋市立船橋高等学校サッカー部(以下、市船)。今年も8月時点で主力の3選手がJクラブ行きを決めている。「選手の主体性を高めるため、変化は柔軟に取り入れる」という朝岡隆蔵(あさおか・りょうぞう)監督に、進化を続ける強さの理由を聞いた。
文●田中瑠子 写真●川口昌寿(熱中!高校サッカー編集長)
選手に多くを求めるからこそ、進言があれば尊重して柔軟に取り入れる
市船の部員は93人。選手の力量や将来性、ポジションバランスによって、トップチーム含む3チームで編成される。
トップチームは22人だが、練習の取り組み状況や試合内容によってメンバーは毎週変わるため、練習も常にアピールの場であり、一定の緊張感は途切れることがない。
各チームにつく2人のコーチのほか、キーパーコーチ、フィジカルコーチ、トレーナーの計9人のスタッフで選手の状態を共有しながら、チーム編成を考えていくという。
「選手をまとめるのは、キャプテンとサブキャプテン2人。そこに加え、2016年度からは、各チームにリーダーを設け、スタッフとリーダー間のコミュニケーションを密に行うような体制づくりを進めています。うちのスタッフは、技術力、指導力、情熱すべてにおいて非常にレベルが高く、トップダウンで選手全体に指示を出すやり方を進めることもできます。
しかし、選手に主体性を持たせ、自立した組織を作っていかなければ、自らの判断で動く勝負の世界では通用しません。選手同士のコミュニケーションを増やし、選手同士が意見を求め合うような環境を作るべく、今はスタッフとチームリーダーが同じ目的を共有した同士として対話します。その後、リーダーから選手へと伝達していくことで選手間のミーティングも増え、『自分たちで組織を作る』という自覚が生まれています」
部室に置かれたホワイトボードには、全選手の名前と目標が書いてある。これは選手から「目標宣言したい」と提案があり、2016年度から始まった取り組みだという。
【練習場として使用している法典公園(グラスポ)サッカー場内にある部室に設置されている全選手の名前と目標が記されたボード】
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
フットサル日本女子代表、タイ遠征参加メンバー発表!2025.04.01
-
なでしこジャパン(日本女子代表)、国際親善試合に臨むメンバー発表!2025.03.31
-
U-17日本代表メンバー発表!【AFC U17アジアカップ サウジアラビア2025】2025.03.19
-
サッカー日本代表メンバー発表。上田綺世や伊藤洋輝が復帰!【FIFAワールドカップ26アジア最終予選】2025.03.14
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- なでしこジャパン(日本女子代表)、国際親善試合に臨むメンバー発表!
- ポジションが変わらない息子
- 2013年度 ナショナルトレセンU-14 後期の開催概要および参加メンバー発表
- 頭と体を同時に鍛えるアジリズムトレーニングの基本
- 昨年度全国決勝大会で準優勝のmalva千葉fc U-12、4年連続で全国の舞台へ
- 乾貴士選手の実戦的ドリブルテクニック!! DFの「心理」を利用する突破法
- 『ダノンネーションズカップ2018 in JAPAN』予選リーグ結果
- 子どもは寝ないと育たない? 再認識したい「睡眠」の重要性
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- U-17日本代表メンバー発表!【AFC U17アジアカップ サウジアラビア2025】