「勝利へのこだわり」と「主体性」の融合。総体王者・市船が大切にする「選手が納得できる環境づくり」とは
2016年09月14日
コラム強い市船の伝統を守りながらも、進化を続ける
二人は、サッカーを理屈で考え、原理原則に目を向けて練習を組み立てていました。そこで初めて、今まで自分がやってきたサッカーを理論的に振り返ることができ、パズルが解けたような感覚を味わったのです。サッカーについて議論するのが本当に楽しくて、こんな風にサッカーを説明できれば、選手たちも納得して練習に向かえるはずだと確信しました。今の自分があるのは、山本さんと二木さんのおかげなんです」
その後、クラブチームの立ち上げを経て、2008年に市船のコーチに、11年に監督に就任。選手自身が「自分たちの力でうまくなった」と思えるような環境づくりを心がけてきた。
「何か指示をするときも『こういう理由があるから、やってほしい』と、選手が納得して動けるまで論理的に説明します。自分たちが、自分の意志でやっているという世界を作らなければ、サッカーはつまらない。指導者の自己満足になってはいけません」
「そうは言っても、『もっと気合を見せろ!』『根性が足りない!』と感じるときもあります」と笑う朝岡監督。
「常勝・市船として勝ちへの執念は、伝統校として失くしてはいけないし、否定するつもりもありません。でも、そこにテクニカルを融合させていかなければ進化はない。『柔軟性・多様性・適応性』という現在の市船が大事にしているサッカー観をチームで共有しながら、戦うマインドを持ちながらも、サッカーを理解する力を鍛えていきたいと思っています」
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