攻撃陣だけじゃない!! W杯出場を勝ち取ったU-16日本代表の特筆すべき守備力
2016年09月26日
サッカーエンタメ最前線UAEを下し、来年のU-17W杯出場権を獲得した日本代表。グループステージは攻撃陣の爆発が注目されたが、この試合は1-0と苦しい展開。相手の厳しい攻撃をはねのけたには守備陣の奮闘があったからこそだった。振り返れば、4試合で日本は無失点。久保ら攻撃陣に注目が集まったチームではなるが、W杯を得た要因は守備陣にもあるのは間違いない。
(文●元川悦子 写真●佐藤博之)
狙っていた相手GKのポロリ。作戦通りの先制点
「(グループリーグ)3戦とも沢山の得点で勝てたけど、そういう自分たちのイメージを払拭して、(次のUAE戦は)ホントにタフな1点を争うゲームになると。もしかしたら事故で失点するところからスタートするようなゲームになる可能性も十分あると覚悟して、試合にのぞみたいなと思います」
2大会ぶりのU-17W杯出場権獲得のかかる25日の2016年AFC・U-16選手権(インド・ゴア)準々決勝を前に、森山佳郎監督がこう予想した通り、大一番の日本は非常に苦しい戦いを余儀なくされた。
試合の入り自体は悪くなかった。開始早々から主導権を握った日本は、久保建英(FC東京U-18)が指揮官の指示通りの仕掛けから右サイドでFKを得た前半8分の場面、同じく久保が得意のドリブル突破からシュートに持ち込んだ26分の決定機など、得点につながりそうなシーンをたびたび作った。守備陣も瀬古歩夢(C大阪U-18)中心に組織的かつ泥臭い守りで相手を跳ね返し、UAEの素早いカウンターを出させなかった。
そして前半30分。久保の右CKを相手GKアルハレスがキャッチし損ね、こぼれ球に鋭く反応した瀬古が右足でゴール。待望の先制点を手に入れた。
「自分は(CKを相手に)取られたかなと思って引き上げようとしたんですけど、歓声が聞こえて、見たらGKがこぼしていた。これはチャンスだなと思ったら、瀬古選手がしっかり決めてくれた」と久保が言えば、瀬古も「昨日のミーティングでもGKがこぼすっていうのは話がありました。そこを狙って得点を決めたことはすごくよかったと思います」と満面の笑みを見せる。森山監督の指摘を忠実に実践した結果、彼らは相手のミスから貴重な1点をモノにしたのである。
だが、ここから先の日本は得点機を再三にわたって逃し、徐々に窮地に追い込まれる。後半突入後はUAEも攻めを加速させ、日本陣内で危険な場面も増えてきた。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
サッカー日本代表メンバー発表!【東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会】2025.07.04
-
U-16日本代表メンバー発表!【CFA PEACE CUP】2025.07.02
-
U-17日本女子代表、アメリカ遠征参加メンバー発表!2025.07.01
-
【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!2025.06.18
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-16日本代表メンバー発表!【CFA PEACE CUP】
- サッカー日本代表メンバー発表!【東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- U-17日本女子代表、アメリカ遠征参加メンバー発表!
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- サッカー進路はどう決める? ジュニアユースチームの選び方
- 長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明治大学サッカー部 神川監督に聞く、学生サッカーと文武両道【前編】
- 【第38回全日本少年サッカー大会】東京都中央大会 決勝フォトレポート&結果 「横河武蔵野フットボールクラブジュニアが圧倒的な強さを見せて優勝! 全国大会への切符をつかむ!!」